ミロ ゴールド コロニタス/Kuuts Miro Gold label Coronitas

3.5
ミロ ゴールド コロニタス/Kuuts Miro Gold label Coronitas Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|ギャラリー1 コロニタス (スモールコロナ)/Coronitas (Small Corona)
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ミロ ゴールド コロニタス/Kuuts Miro Gold label Coronitas

葉巻/シガー情報

ブランド名 ミロ (Kuuts, LLC)
シリーズ名 ゴールド
ビトラ コロニタス (スモールコロナ)
葉巻の長さ 101.6mm (4インチ)
葉巻の直径(リングゲージ) 15.9mm (40)
ラッパー エクアドル産 スマトラ種
バインダー ニカラグア産
フィラー ホンジュラス産 & ニカラグア産
生産国 ホンジュラス製
価格 430円 (2025年8月現在)

この”ミロ ゴールド コロニタス/Kuuts Miro Gold label Coronitas”の葉巻/シガー喫煙レビュー

今回、葉巻/シガー喫煙レビューする葉巻は、ホンジュラスの”コンパニア・ホンデュレーニャ・デ・タバコス/Compania Hondurena de Tabacos”の葉巻会社”クーツ/Kuuts, LLC”が販売する葉巻シリーズからの1本である、”ミロ ゴールド コロニタス/Kuuts Miro Gold label Coronitas”です。

この小さな”コロニタス”ビトラ葉巻シリーズは、日本国内で3つのラインが販売されており、1つは今回喫煙するエクアドル産スマトラ種ラッパーで巻かれた”ゴールド”シリーズ、もう1つは最近喫煙レビューしたメキシコ産マデューロラッパーで巻かれた”シルバー”シリーズ、最後の1つは以前に喫煙レビューしたメキシコ産シェードラッパーで巻かれた”ホワイト”シリーズとなっています。

今回喫煙する”ゴールド”シリーズは、過去に喫煙レビューした”ミロ ロブスト”と同じ葉巻シリーズのようなのですが、便宜的に”ゴールド”シリーズとして新たにカテゴリーを立ち上げることにしました。

この”ミロ ゴールド コロニタス”が過去に喫煙した”ミロ ロブスト”と同じ葉巻シリーズだとすると、少しの強さを伴うオーク・ウッドと革と土の味に、背景にあるウイスキー・オーク樽と塩の風味を味わえる、格安系葉巻でありながら素晴らしい葉巻であることが考えらえますが、さて、如何様な結果となるでしょうか?

今回喫煙する葉巻も、私が独自に考案した”自家製発酵器熟成”を施した葉巻となりますので、”ミロ ロブスト”と同じような味が味わえることを願うとしましょう。

参考までに、”コンパニア・ホンデュレーニャ・デ・タバコス”は、21世紀初頭からヨーロッパ向けの葉巻を製造していましたが、2013年からは”クーツ”葉巻会社として本格的にアメリカへの進出を開始し、今回喫煙レビューする”ミロ”を始め、”プラセレス レゼルバ”や”タバカレラ サパタ”等の葉巻ブランドの販売を開始しています。

それでは、”ミロ ゴールド コロニタス/Kuuts Miro Gold label Coronitas”(日本での財務省登録名称は”ミロ・ゴールド・コロニタス”)葉巻/シガーの喫煙レビューを開始しましょう。

葉巻外観・コールドドロー

ミロ ゴールド コロニタス/Kuuts Miro Gold label Coronitas Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|ギャラリー1

まずは外観から見ていきましょう。

エクアドル産 スマトラ種のラッパーで巻かれた、”ミロ ロブスト/Kuuts Miro Robusto”は、コロラドマデューロ色(茶褐色)~マデューロ色(褐色)をしていて、葉巻表面には適度な艶があり、格安葉巻でありながら程々に美しい仕上がりとなっています。

葉巻に巻かれているバンドロール(シガーリング)は、金色で装飾された黒色の下地に、金色の文字で”MIRO”という葉巻ブランド名が描かれています。

葉巻を指で摘まんでみると、適度にしっかりと巻かれてはいますが、葉巻表層部には程よい弾力性を備えています。

葉巻ボディからは、ごく軽い牛舎系の良い香りがします。

この葉巻は、”自家製発酵器”により45日間熟成させた後、平均室内温度29℃・湿度63%に維持した自家製ヒュミドール内にて7日間の加湿・熟成を行っています。(計52日間)

葉巻喫煙を開始する6時間前に、湿度39%のシリカゲル入り葉巻をドライ・ボックス(葉巻の空き箱)に移しての、”ドライ・ボクシング”を行っています。

シガーカッターでヘッド(吸い口側)をフラットカットして、コールドドロー(火を点けずに吸う)を行うと、ローストした麦わらの味がして、引き抵抗は少し重めですが、良好の範囲内と言えます。

今回は、ブタンガス詰め替えタイプのソフトフレームライター(黄色い炎)を使って、葉巻フット(火を点ける側)から1cm程離して、葉巻を水平から15度の角度で固定し、回転させつつ、縁部分から燃焼させ、中央部分まで火が回るまでしっかりと炙り(約2分15秒間)、葉巻フットのラッパーが2mm~3mmほど灰になって着火したことを確認してから、喫煙を開始します。

葉巻テイスティング序盤(1/3ファーストサード)

ミロ ゴールド コロニタス/Kuuts Miro Gold label Coronitas Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙序盤ファーストサード

※最初に、葉巻(プレミアムシガー)は、葉巻1本の喫煙が進むごとに複雑な味(フレーバー)が順番に、または交互に訪れることを楽しむものであるため、この葉巻/シガー喫煙レビューも、葉巻を3等分に最初の1/3を序盤(ファーストサード)、真ん中の2/3を中盤(セカンドサード)、最後の3/3を終盤(ファイナルサード)と分けて喫煙レビューを記載したいと思います。

序盤は、僅かな爽やかさを伴うローストしたオーク材の味からスタートする。

直ぐに、革と土の味が追加される。

背景には、樹液を思わせるような少量の甘さがある。

少し喫味は強めだが、味としては悪くない。

もう少しドロー(引き抵抗)が軽ければもっと吸いやすい葉巻になっていただろうが、それは葉巻コピーの個体差だろう。

味の系統としては、以前に喫煙レビューした同じ葉巻シリーズ(?)の”ミロ ロブスト”と同様と言えるが、マデューロラッパーを纏った”ミロ シルバー コロニタス”の味とも大差ないように思える。

副流煙の香りには、ウイスキー・オーク樽を燃やしたような風味がある。

燃焼挙動は良好で、火入れ修正を必要とすることなく、火は均一に燃え進む。

ストレングス(ニコチン量)はミディアム~ミディアムフル、フレーバー(風味)はミディアムと言ったところか。

レトロヘイルにより副鼻腔に煙を通すと、鼻腔を刺激することは無いが舌に強い苦みを感じる適量のペッパー(白胡椒?)があることを確認する。

葉巻テイスティング中盤(2/3セカンドサード)

ミロ ゴールド コロニタス/Kuuts Miro Gold label Coronitas Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙中盤セカンドサード

喫煙開始から18分以降の中盤は、まず1回目の灰折を行う。

灰は形を保ったまま、綺麗に折ることが出来る。

中盤の味は、序盤の味を引き継ぐが、この葉巻でも塩の味とウイスキー・オーク樽の風味を感じ始める。

喫煙開始23分時点で、バンドロール(シガーリング)を剥がす。

バンドロールは安葉巻らしく、引き千切るように剥がすこととなる。

葉巻テイスティング終盤(3/3ファイナルサード)

ミロ ゴールド コロニタス/Kuuts Miro Gold label Coronitas Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙終盤ファイナルサード

喫煙開始から36分以降の終盤は、まず2回目の灰折を行うことから始める。

終盤の味は、序盤・中盤の味を引き継ぎ、ウイスキー・オーク樽と塩の味を主体に吸い進むが、煙には少しの苦みが含まれていることと、ストレングス(ニコチン量)も強くなってきており、全体的な喫味は強さを増している。

だが、喫煙終盤になっても嫌な苦みや鋭さが発生することも無く、喫煙開始60分時点の小さな葉巻としては限界まで喫煙した時点で、喫煙を終了することとした。

ミロ ゴールド コロニタス/Kuuts Miro Gold label Coronitas Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙終了後ファイナルアッシュ

葉巻テイスティング総評

総評として、この”ミロ ゴールド コロニタス/Kuuts Miro Gold label Coronitas”は、僅かな爽やかさを伴うローストしたオーク材と革と土の味に、鼻腔を刺激することは無いが舌に強い苦みを感じる適量のペッパー(白胡椒?)、背景にウイスキー・オーク樽の風味と塩の味が味わえる葉巻だと言える。

今回の喫煙で”ミロ コロニタス”葉巻シリーズ3種全ての喫煙レビューを終えることが出来たが、この葉巻シリーズは1本430円で購入できる葉巻として、他に類を見ないコストパフォーマンスを発揮している葉巻シリーズだと言えるだろう。

この3種の中で、最も好みだったのはどの葉巻かと問われたなら、比較的喫味が強くない”ミロ ホワイト コロニタス”と答えるだろうか。

今現在、私の”自家製発酵器”の中にはこの3種の葉巻が2本づつ保存されているため、今後、リピート喫煙してどの葉巻が最も私好みなのか、正しい結論を出すことが出来るだろう。

今回の喫煙レビューは、海外ドラマを流し見しながら、レビュー記事執筆を多少おろそかにしながら喫煙したが、それが出来るのも良い葉巻の証なのだと私は思っている。

話は少し逸れるが、ここ最近、私は葉巻に苦みを感じることが多いように感じており、今回はドライシングで葉巻重量を△1.00%近くまで減少させることで、その甲斐あってか気になる苦みを感じることなく最後まで喫煙することが出来たように思う。

しかしながら、それは葉巻管理・喫煙技術の問題だけでなく、私の”味覚”自体のせいではないかとも思い始めている。

私は小学生の頃、姉が学校の理科の実験から持ち帰ってきた”味盲試験紙”を使ってテストした結果、強い苦みを感じたことから”テイスター”(スーパーテイスター)であることを知っており、母も同様にテイスターであり、父と姉は全く味を感じない”ノンテイスター”であったことを記憶している。

道理で、父と姉は食べ物の好き嫌いが全く無い訳だと、納得したものだ。

この”テイスター”か”ノンテイスター”かで、葉巻に苦みを感じるかどうかも分かれるのではないだろうか。

味盲試験紙で分かるのは苦みを感じる能力があるかどうかであり、味覚自体が優れているかどうかを判別するものではないようだが、それなら”ノンテイスター”の方がより楽しい人生を生きられるような気がしてならないと考えるのは、私だけだろうか?

だが、苦みの中にも旨いと思える苦みも多々あるため(コーヒーの苦み等)、その能力を有効に活かす他ないようだ。

この葉巻レビューブログを読んでいただいて、苦みに関する記載があったときには、ある人にとっては全く気にする必要の無い記載だと、読み飛ばしていただいて良いだろう。

この”自家製発酵器熟成”された葉巻の葉巻独自5段階評価は、4.0/5点寄りの3.5/5点とした。

喫煙時間

喫煙時間:60分

味覚フレーバーグラフ (追記レビュー時毎に更新)

チョコレート(カカオ豆) ★★☆☆☆
スィーツ(甘さ) ★★★☆☆
クリーム(滑らかさ) ★★★☆☆
コーヒー(苦み含む) ★☆☆☆☆
トースト(パン・穀物) ★☆☆☆☆
木(杉・オーク等) ★★★★☆
★★★☆☆
土(素朴さ) ★★★☆☆
草(わら・ハーブ含む) ★☆☆☆☆
ナッツ ★★☆☆☆
ペッパー(胡椒・唐辛子) ★★★☆☆
フルーツ(酸味含む) ★★☆☆☆

葉巻/シガー 初心者・女性へのおすすめ度 (追記レビュー時毎に更新)

おすすめ度:★★★☆☆

世界各国葉巻値段比較 (アメリカ・ヨーロッパ・日本)

  • アメリカ国内参考価格 -
  • ヨーロッパ圏内参考価格 €3.30 (1ユーロ160円換算にて528円)
  • 日本国内価格 ¥430 (参考日本販売価格倍率0.81倍)

葉巻重量

  • 購入時重量 7.90g
  • 自家製発酵器熟成後 7.55g (葉巻ヘッドカット後重量7.43g)
  • 加湿・熟成後重量 7.47g
  • ドライシング後重量 7.40g
  • △減少重量 (△減少割合) △0.07g (△0.94%)

ギャラリー

追記:葉巻喫煙レビュー 葉巻喫煙日:2025/9/20

今回で3本目となる、”ミロ ゴールド コロニタス”を喫煙する。

今回喫煙する葉巻は、”自家製発酵器内密封熟成”方法で46日間葉巻を熟成させ、その後、平均室温28℃・湿度67%の自宅ヒュミドール内にて1日間加湿・熟成させている。(計47日間熟成)

喫煙前に7時間ほど、湿度47%のシリカゲル入りドライシング・ボックス内で、”ドライ・ボクシング”を行う。

今回のドライシングも夏の暑い時期ということから、ヒュミドールの湿度計は66%という適切な値を示していても室内気温は28℃前後であるため、絶対湿度としては室温18℃の時と比べると倍近い湿気量を含んでいることを考慮して、いつもよりも長い時間のドライシングを試みてみた。

ドライシング前に5.40g(カット後)あった葉巻重量はドライシング後に5.34gに減少し、全体重量の0.94%という少し多めの葉巻内包湿度が減少したことを確認してから喫煙を開始する。

着火はブタンガス詰め替え式ソフトフレームライターを使用して、約2分半かけて着火する。

自宅リビングソファーにて、2017年からHuluにて配信が開始されたアメリカのディストピア・テレビドラマシリーズとなる、”ハンドメイズ・テイル/侍女の物語”(原題:The Handmaid’s Tale)の最終シーズン6第8話を見ながら喫煙する。

このドラマもそろそろ佳境に入り、残すところあと3話となった。

言うまでも無く、このドラマは主演の”エリザベス・モス”の素晴らしい演技に支えられているところが大きいが、脚本や構成も素晴らしく、且つ、撮影も当初は独自の薄暗い緑色を基調としただけのものであったが、この最終シーズンではコントラストを活かした素晴らしい絵作りを見せてくれるようになっている。

私の中でこのドラマは、Top10入りするドラマになることは間違いない。

それにしても、エリザベス・モスは太りすぎだろう…。

ま、美貌を売りにしている女優ではないため、太っていても本人は全く気にしていないのだろうが、もう少し痩せて美しくなっても良いようい思う。

残り2話を、存分に楽しむことにしよう。

ま、そんな海外ドラマの話はさておき、早速、葉巻レビューに入りたい。

序盤は、ローストされたオーク材のシンプルな味でスタートする。

背景には、ウイスキー・オークの風味もあるだろうか。

悪くない喫味だ。

喫味は少々強いが小さい葉巻であるため、気にすることも無い。

”ハンドメイズ・テイル/侍女の物語”の視聴を一切害することなく、喫煙を終えることが出来た。

今回の”自家製発酵器熟成”された葉巻の葉巻独自5段階評価は、特に暑い時期だがドライシングも適切に処理できていて、この葉巻本来の喫味が得られたことから、前回と同様の4.0/5点寄りの3.5/5点とすることとした。

喫煙時間42分。

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