コンフィデンシャル フィフティートゥー/CONFIDENCIAAL FIFTYTWO

3.5
コンフィデンシャル フィフティートゥー/CONFIDENCIAAL FIFTYTWO Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|ギャラリー1 フィフティートゥー (ロブスト)/FIFTYTWO (Robusto)
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コンフィデンシャル フィフティートゥー/CONFIDENCIAAL FIFTYTWO

葉巻/シガー情報

ブランド名 コンフィデンシャル
シリーズ名
ビトラ フィフティトゥー (ロブスト)
葉巻の長さ 119mm (4.265インチ)
葉巻の直径(リングゲージ) 20.6mm (52)
ラッパー 秘密
バインダー 秘密
フィラー 秘密
生産国 ホンジュラス製
価格 2,000円 (2025年9月現在)

この”コンフィデンシャル フィフティートゥー/CONFIDENCIAAL FIFTYTWO”の葉巻/シガー喫煙レビュー

今回、私が葉巻/シガー喫煙レビューする葉巻は、フランス人である”エリック・ピラス/Eric Piras”が、”パシフィック・シガー・カンパニー/Pacific Cigar Company”と”アルタディス/Altadis S.A.”での数十年の葉巻業界経験を活かして作り上げたプライベート・ブレンドの葉巻となる、”コンフィデンシャル フィフティートゥー/CONFIDENCIAAL FIFTYTWO”です。

この葉巻を開発したエリック・ピラスは、昨年の2024年秋頃に日本にも訪れており、インスタ等に人差し指を唇に当てている写真を目にした方も多いのではないでしょうか?

私はこの人の顔を見るたびに、映画”タイタニック”の設計者役やドラマ”THE FLASH/フラッシュ”等のアローバース作品にマーティン・シュタイン役として出演している”ヴィクター・ガーバー”を思い出してしまう。

さらに、人差し指を唇に当てている姿が胡散臭く見えてしまい、この葉巻に1本2,500円出費するのは如何なものかと考え、喫煙するのが遅れてしまいました。(^^;)

葉巻の内容としては、ホンジュラス製であるということだけしか分かっていませんが、勿論、ホンジュラス産のタバコ葉は使用されているのでしょうが、他にもニカラグア産やドミニカ共和国産やエクアドル産等のタバコ葉も、きっと使われていることでしょう。

今回喫煙レビューする葉巻は、味や品質が殆ど予想不能であるため、下手に”自家製発酵器熟成”することなく、通常のヒュミドールによる加湿・熟成のみとしています。

さて、この秘密の葉巻は、どれほどの旨さを提供してくれるのか、あまり期待することなく楽しんでみることとしましょう!

参考までに、この葉巻を開発した”エリック・ピラス”は、自身が運営する香港のシガー・サロンで、友人や家族のために作り上げたプライベート・ブレンドの葉巻を顧客に振舞い、数多くのフィードバックを集めては改良を繰り返していくことで、2022年に”シガール/Cigraal Ltd”葉巻会社を設立して公式に販売することが出来る”コンフィデンシャル”葉巻ブランドを確立しました。

コンフィデンシャル(CONFIDENCIAAL)の名前の由来は、ブレンドの内容を秘密にしていることを意味する”confidential”(英語とスペイン語)と、聖杯を意味する”graal”(フランス語)を掛け合わせた造語となっています。

それでは、”コンフィデンシャル フィフティートゥー/CONFIDENCIAAL FIFTYTWO”葉巻/シガーの喫煙レビューを開始しましょう。

葉巻外観・コールドドロー

コンフィデンシャル フィフティートゥー/CONFIDENCIAAL FIFTYTWO Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|ギャラリー1

まずは外観から見ていきましょう。

秘密(非公開)のラッパーで巻かれた、”コンフィデンシャル フィフティートゥー/CONFIDENCIAAL FIFTYTWO”は、コロラドマデューロ色(茶褐色)をしていて、葉巻表面は滑らかで僅かな艶があり、太い葉脈等もなく、美しい外観をしています。

バンドル葉巻として提供しているため、バンドロール(シガーリング)はありません。

葉巻を指で摘まんでみると、しっかりと巻かれていながら、葉巻表層部には程良い弾力を備えてます。

葉巻ボディからは、軽い牛舎系の良い香りがします。

この葉巻は、平均室温28℃・湿度65%に維持した自家製ヒュミドール内にて、61日間の加湿・熟成を行っています。

葉巻喫煙を開始する11時間程前に、葉巻を湿度47%のシリカゲル(乾燥剤)入りドライ・ボックス(葉巻の空き箱)に移し、”ドライ・ボクシング”を行っています。

シガーカッターでヘッド(吸い口側)をフラットカットして、コールドドロー(火を点けずに吸う)を行うと、麦わらの味がして、引き抵抗は少し重めですが、良好の範囲内と言えるでしょう。

今回は、ブタンガス詰め替えタイプのソフトフレームライター(黄色い炎)を使って、葉巻フット(火を点ける側)から1cm程離して、葉巻を水平から15度の角度で固定し、回転させつつ、縁部分から燃焼させ、中央部分まで火が回るまでしっかりと炙り(約3分20秒間)、葉巻フットのラッパーが2mm~3mmほど灰になって着火したことを確認してから、喫煙を開始します。

葉巻テイスティング序盤(1/3ファーストサード)

コンフィデンシャル フィフティートゥー/CONFIDENCIAAL FIFTYTWO Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙序盤ファーストサード

※最初に、葉巻(プレミアムシガー)は、葉巻1本の喫煙が進むごとに複雑な味(フレーバー)が順番に、または交互に訪れることを楽しむものであるため、この葉巻/シガー喫煙レビューも、葉巻を3等分に最初の1/3を序盤(ファーストサード)、真ん中の2/3を中盤(セカンドサード)、最後の3/3を終盤(ファイナルサード)と分けて喫煙レビューを記載したいと思います。

序盤は、爽やかさを伴う杉の木の味からスタートする。

直ぐに、少量のナッツと革の味が追加される。

背景には、リコリス(甘草)とパンに成り切れない小麦粉の風味がある。

葉巻の作りは良く出来ているが、引き抵抗(ドロー)が少し重いことから煙を無理に口蓋に引き込もうとするため、舌に僅かな苦みを感じてしまう。

レトロヘイルにより副鼻腔に煙を通すと、小麦粉の風味と僅かな苦みを含む繊細なペッパー(白黒混合の胡椒)があることを確認する。

燃焼挙動は良好で、多少の片燃えなら自動修正されるようだ。

着火後の引き抵抗(ドロー)はさっきも述べたように、少し重めであることが味に悪い影響を与えているようだ。

副流煙の香りには、軽い小麦粉の風味を伴う香ばしさがある。

この葉巻は私にとって、1本2,500円を出費する価値があるような葉巻に思えない。

序盤は、小麦粉の粉っぽさとリコリスと少しの苦みを主体とした味で終える。

コンフィデンシャル フィフティートゥー/CONFIDENCIAAL FIFTYTWO Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙序盤の終わり頃ファーストサード

葉巻テイスティング中盤(2/3セカンドサード)

コンフィデンシャル フィフティートゥー/CONFIDENCIAAL FIFTYTWO Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙中盤セカンドサード

喫煙開始から25分以降の中盤は、まず1回目の灰折を行おうと思っていた矢先、膝に灰を自然落下させてしまった。

これは灰が脆いのではなく、灰折直前に火入れ修正を行ったことで灰を脆くしてしまったことが原因だ。

この葉巻は味は兎も角、作りは秀逸で、落とした灰もしっかりと形を保っているほどだ。

中盤の味は、序盤の味を引き継ぐが、序盤のときよりもドローが改善されてきたこともあり、味の質は良くなってきたようだ。

具体的には、ごく少量のカカオ豆と土の味が追加され、副流煙からはカカオ豆の甘く香ばしい香りが立ち込める。

だが、この中盤でも、煙には少しの苦みが含まれていることは残念だ。

今回のドライシングは葉巻内包湿度を0.75%減少させているが、おそらくは1.00%~1.20%以上の湿気を抜く必要があったのだろう。

葉巻によって、適切な葉巻内容湿度は異なるため、この葉巻は特に強めのドライシングを行ったほうが良さそうだ。

そうすれば、おそらくは小麦粉の粉っぽさはパンに焼成されているだろうし、苦みを感じることも無かったのかも知れない。

葉巻テイスティング終盤(3/3ファイナルサード)

コンフィデンシャル フィフティートゥー/CONFIDENCIAAL FIFTYTWO Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙終盤ファイナルサード

喫煙開始から50分以降の終盤は、まず実質2回目の灰折を行うことから始める。

灰は思っていた通り、とてもしっかりとした感触と共に、綺麗に折ることが出来る。

終盤の味は、序盤・中盤の味をそのまま引き継ぐこととなる。

それは即ち、少しの苦みを抱えたまま吸い進むこととなる。

既にドライシングでミスっているため、味が良くなることはない。

喫煙開始77分時点にて、不意に失火させてしまったこともあり、この段階で喫煙を終了することとした。

コンフィデンシャル フィフティートゥー/CONFIDENCIAAL FIFTYTWO Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙終了後ファイナルアッシュ

葉巻テイスティング総評

総評として、この”コンフィデンシャル フィフティートゥー/CONFIDENCIAAL FIFTYTWO”は、爽やかさを伴う杉の木と少量の革とナッツと土の味に、小麦粉の風味と僅かな苦みを含む繊細なペッパー(白黒混合の胡椒)、背景にカカオ豆とリコリス(甘草)の風味と小麦粉の粉っぽさを味わえる葉巻だと言える。

葉巻自体の味は決して悪くはないのだが、少しの苦みを始終感じてしまうことが一番の問題だ。

但し、それは私がドライシングをミスったことが原因であり、もっと葉巻内包湿度を除去することができていれば、苦みは緩和されただろうし、小麦粉の粉っぽさは無くなり、トースト(パン)の風味を感じることも出来ただろう。

今までに数多くを吸ってきた葉巻ブランドの葉巻であれば、どの程度のドライシングが適切であるかが予測できるのだが、初めて喫煙する葉巻ブランドのものは、それが難しい。

例えば、A.J.フェルナンデスの葉巻は少し過加湿気味で販売されていることが多いため、私は強めのドライシングを行ったりしている。

それは葉巻を巻くときにどれだけ水分を使用しているかによるもののようで、最近見たA.J.フェルナンデスの動画では、ローラーがラッパーを巻くときに、指がベチョベチョになるほどラッパーが濡れた状態で作業していたのだが、湿気ではなく水分そのものが葉巻に加わると、数か月間エイジングルームで保管したとしても、水分は中々抜けきらないということを、私は何故か知っている。

きっとそれが影響しているのだろう。

今回喫煙した”コンフィデンシャル フィフティートゥー”も何処で作られているかは知らないが、元々強いドライシングを必要としている葉巻なのだろう。

今回の喫煙は残念であったと言わざるを得ない。

今回喫煙した葉巻の葉巻独自5段階評価は、ドライシングをミスしたとは言え、適切な葉巻内包湿度の状態で喫煙したとしても、1本2,500円出費して購入したいと思える味では無かったことから、4.0/5点寄りの3.5/5点が妥当だと判断した。

喫煙時間

喫煙時間:78分

味覚フレーバーグラフ

チョコレート(カカオ豆) ★★☆☆☆
スィーツ(甘さ) ★★☆☆☆
クリーム(滑らかさ) ★★★☆☆
コーヒー(苦み含む) ★★☆☆☆
トースト(パン・穀物) ★★☆☆☆
木(杉・オーク等) ★★★☆☆
★★☆☆☆
土(素朴さ) ★★☆☆☆
草(わら・ハーブ含む) ★☆☆☆☆
ナッツ ★★☆☆☆
ペッパー(胡椒・唐辛子) ★★★☆☆
フルーツ(酸味含む) ★★☆☆☆

葉巻/シガー 初心者・女性へのおすすめ度

おすすめ度:★★★☆☆

世界各国葉巻値段比較(アメリカ・ヨーロッパ・日本)

  • アメリカ国内参考価格 -
  • ヨーロッパ圏内参考価格 €8.90 (1ユーロ160円換算にて1,424円)
  • 日本国内価格 ¥2,500 (参考日本販売価格倍率1.76倍)

葉巻重量

  • 購入時重量 12.26g
  • 加湿・熟成後重量 13.36g (葉巻ヘッドカット後重量13.28g)
  • ドライシング後重量 13.18g
  • △減少重量 (△減少割合) △0.10g (△0.75%)

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