カーサ・トゥラント 1880 クラロ ショートロブスト/Casa Turrent 1880 Claro Short Robusto
葉巻/シガー情報
ブランド名 | カーサ・トゥラント |
シリーズ名 | 1880 クラロ |
ビトラ | ショートロブスト |
葉巻の長さ | 121.0mm (4.75インチ) |
葉巻の直径(リングゲージ) | 20.6mm (52) |
ラッパー | メキシコ産 クリオロ種 |
バインダー | メキシコ産 サンアンドレス種 |
フィラー | ドミニカ共和国産 & メキシコ産 クリオロ種,サンアンドレス種 |
生産国 | メキシコ製 |
価格 |
この”カーサ・トゥラント 1880 クラロ ショートロブスト/Casa Turrent 1880 Claro Short Robusto”の葉巻/シガー喫煙レビュー
今回、私が葉巻/シガー喫煙レビューする葉巻は、過去に喫煙レビューした”カーサ・トゥラント 1880 コロラド ショートロブスト/Casa Turrent 1880 Colorado Short Robusto”の別葉巻シリーズ、同ビトラとなる、”カーサ・トゥラント 1880 クラロ ショートロブスト/Casa Turrent 1880 Claro Short Robusto”です。
この”カーサ・トゥラント 1880/Casa Turrent 1880”葉巻シリーズには、日本国内に於いて、3つのフォーマットがあり、
- カーサ・トゥラント 1880 コロラド/Casa Turrent 1880 Colorado
- カーサ・トゥラント 1880 クラロ/Casa Turrent 1880 Claro
- カーサ・トゥラント 1880 オスクロ/Casa Turrent 1880 Oscuro
上記の3タイプから選択できるようになっていて、ラッパー、バインダー、フィラーの配合を変えて、味の違いを楽しめるようになっています。
前回喫煙したときは、”メキシカン・ピューロ”を吸ってみたいということに固執していたため、”カーサ・トゥラント 1880 コロラド”を選択しましたが、メキシコ産タバコ葉のみで作られる葉巻は好みではないということが分かり、今回のドミニカ共和国産のタバコ葉も使用されている”カーサ・トゥラント 1880 クラロ”を購入してみることにしました。
前回喫煙レビューした、”カーサ・トゥラント 1880 コロラド ショートロブスト”は、軽くローストされた草・革・土・コーヒー豆と、背景に軽い杉の木の甘みと軽いペッパーの味がする葉巻であり、検出する個別の味としては何の問題もなかったのですが、どこかクリーミーさに欠けるドライな煙であったため、私の葉巻独自5段階評価もかなり低めである、2.5/5点としていました。
”そんなに不味かったのか?”と、私自身も疑心暗鬼になり、もう一度試してみる必要があると考えたことも、この葉巻ブランドを再購入した理由の一つです。
ちなみに、”カーサ・トゥラント”という葉巻メーカーは、メキシコ国内に於いて最大のタバコ生産者であり、その歴史は140年以上にも及びます。
今回喫煙する葉巻シリーズの、”1880”という数字は、”カーサ・トゥラント”がタバコ葉栽培を始めた年を意味します。
メキシコは、葉巻を巻いて製造する国というよりは、ドミニカ共和国などに、サンアンドレス種等のタバコ葉を、バインダーやフィラー用に提供するという意味で、重要なタバコ葉生産国になっています。
再挑戦するこの葉巻に、どのような評価をするのか、私自身、とても楽しみです。
それでは”カーサ・トゥラント 1880 クラロ ショートロブスト/Casa Turrent 1880 Claro Short Robusto”葉巻/シガーの喫煙レビューを開始しましょう。
葉巻外観・コールドドロー
まずは外観から見ていきましょう。
メキシコ産クリオロ種のタバコ葉で巻かれたラッパーを持つ”カーサ・トゥラント 1880 クラロ ショートロブスト/Casa Turrent 1880 Claro Short Robusto”は、コロラド色(茶色)をしており、葉巻表面は極僅かに艶がありますが、全体的にはサラッとしたマットな仕上がりとなっています。
葉巻に巻かれているバンドロール(シガーリング)は、白色と水色を基調として銅色がポイント的に使われており、その葉巻シリーズ名である、”CASA TURRENT 1880 CLARO”の文字が描かれています。
葉巻を指で摘まんでみると、かなり硬く、弾力性は殆どありません。
葉巻全体を手に持って確認すると、特に太い葉脈などは見当たらず、サラリとした質感で、美しく感じます。
この葉巻は、平均気温14℃・湿度72%に維持した自家製ヒュミドール内にて、52日間の加湿・熟成を行っています。
葉巻喫煙を開始する8時間前に、葉巻をドライ・ボックス(葉巻の空き箱)に移しての、”ドライ・ボクシング”を行っています。
シガーカッターでヘッド(吸い口側)をフラットカットして、コールドドロー(火を点けずに吸う)を行うと、干し草の味がして、引き抵抗は重くも軽くもなく、良好と言えます。
今回は、ブタンガス詰め替えタイプのソフトフレームライター(黄色い炎)を使って、葉巻フット(火を点ける側)から1cm程離して、葉巻を水平から15度の角度で固定し、回転させつつ、縁部分から燃焼させ、中央部分まで火が回るまでしっかりと炙り(約2分間)、葉巻フットのラッパーが2mm~3mmほど灰になって着火したことを確認してから、喫煙を開始します。
葉巻テイスティング序盤(1/3ファーストサード)
※最初に、葉巻(プレミアムシガー)は、葉巻1本の喫煙が進むごとに複雑な味(フレーバー)が順番に、または交互に訪れることを楽しむものであるため、この葉巻/シガー喫煙レビューも、葉巻を3等分に最初の1/3を序盤(ファーストサード)、真ん中の2/3を中盤(セカンドサード)、最後の3/3を終盤(ファイナルサード)と分けて喫煙レビューを記載したいと思います。
序盤は、僅かな苦みを含んだ杉の木の味からスタートする。
少し鋭さを伴った、煙の味だ。
副流煙の香りは、なかなかの香ばしい良い香りがする。
着火後の引き抵抗(ドロー)は重くも軽くもなく良好で、適切な吸引力でたっぷりの煙を口蓋に引き込むことが出来る。
燃焼挙動は比較的良好で、多少の片燃えなら自動修正されるようだ。
喫煙開始12分時点で、ナッツと革の味が追加される。
背景にはとても少量だが、軽い苦みを伴うチョコレートのような甘さがある。
しかしながら、着火直後から続く軽い苦みが、検出する味に対して悪影響を与えている。
以前に喫煙レビューした”カーサ・トゥラント 1880 コロラド ショートロブスト”も同様であったと思うが、この苦みがドライな煙に感じた理由のようだ。
葉巻テイスティング中盤(2/3セカンドサード)
喫煙開始から18分以降の中盤は、まず1回目の灰折を行うことから始める。
灰は弱い力で折れてしまうが、しっかりと形状を保ったまま折ることが出来る。
中盤では、序盤に感じていた苦みが、少し和らいできたか、又は私自身がその苦みに慣れてきたようだ。
喫煙開始30分時点で、バンドロール(シガーリング)を剥がす。
喫煙開始32分時点で、ローストした干し草やわらの味と、土の味が追加される。
やはり舌に感じる苦みは続き、煙はドライに感じる。
葉巻テイスティング終盤(3/3ファイナルサード)
喫煙開始から38分以降の終盤は、まず2回目の灰折を行うことから始める。
終盤の味も、序盤・中盤の味と変わらず、干し草やわらを噛んでいるような苦みを伴うドライな煙を吸い続けることになる。
ストレングス(ニコチン量)はマイルド~ミディアム、フレーバー(風味)はミディアムと言ったところだろう。
この葉巻の味は、ドライシガー(シガリロ)の味に近いような気がする。
喫煙開始56分時点で、ローストしたコーヒー豆の味が追加される。
検出される個別の味は悪くないのだが、苦みを伴うドライな煙が、全てを台無しにしてしまう。
喫煙開始58分時点で、この葉巻の味に飽きてしまったため、この辺で喫煙を終了することとした。
葉巻テイスティング総評
総評として、この”カーサ・トゥラント 1880 クラロ ショートロブスト/Casa Turrent 1880 Claro Short Robusto”は、杉の木と干し草とナッツと革と土とコーヒー豆の味に、苦みを伴うペッパー、背景に軽い苦みを伴うチョコレートの甘さがある、全般を通してわらや干し草を噛んだような苦みを感じる、ドライな煙の味がする葉巻だと言える。
検出する個別の味の質は悪くは無いのだが、始終感じる苦みが他の味を台無しにしてしまっている。
但し、その苦みは、”嫌な苦み成分”とまでは言い切れないところに、この葉巻のもどかしさがある。
その証拠に、途中で喫煙を終了しても良かった筈なのに、喫煙時間60分という通常の喫煙をしていることにも表れている。
同じ葉巻メーカーが作っている”ティアモ レボリューション ショートロブスト”とは、全く違う喫味であることに驚く。
きっと、この”カーサ・トゥラント 1880”葉巻シリーズは、この味を作ろうとして、作っているのだろう。
この味は、ドライシガーであるシガリロの味に近いように思う。
私はあまりシガリロを吸うことは無いが、過去にキューバ産”モンテクリスト”やドミニカ共和国産”ドン・ディエゴ”のシガリロを吸ってみて、その刺激ある鋭さが私の味覚に全く合わなかったことを覚えているが、この葉巻の味は、その時の感覚と似たものがある。
しかし例外もあり、最近購入したドミニカ共和国産”ラ・ガレラ”のシガリロは、プレミアムシガーのような鋭さがない素朴な味で、とても気に入っている。
良く考えてみると、プラミアムシガー市場よりも、機械で大量に製造されるシガリロ市場の方が流通用も多く、気軽に喫煙できるため、多くのファンがいると考えるが、シガリロの味に近づけたプラミアムシガーを作れば、それはそれで多くの顧客を獲得できるのではないかと考えたのかも知れない。
結論としては、このシガリロの味がする、”カーサ・トゥラント 1880”葉巻シリーズは、私が好んで吸う葉巻では無かった。
私の葉巻独自5段階評価は、以前喫煙した”カーサ・トゥラント 1880 コロラド ショートロブスト”と同じく、2.5/5点とした。
参考までに、この”カーサ・トゥラント 1880 クラロ/Casa Turrent 1880 Claro”葉巻シリーズは、”シガーアフィショナード/Cigar Aficionado”にて、88ポイント~91ポイントという高評価を得ており、この”ショートロブスト/Short Robusto”ビトラはランク外となっています。
喫煙時間
喫煙時間:60分
味覚フレーバーグラフ
チョコレート(カカオ豆) | ★★☆☆☆ |
スィーツ(甘さ) | ★★☆☆☆ |
クリーム(滑らかさ) | ☆☆☆☆☆ |
コーヒー | ★★★☆☆ |
トースト(パン・小麦粉) | ★☆☆☆☆ |
木(杉・オーク等) | ★★★☆☆ |
革 | ★★☆☆☆ |
土(素朴さ) | ★★★☆☆ |
草(わら・ハーブ含む) | ★★★☆☆ |
ナッツ | ★★☆☆☆ |
ペッパー(胡椒・唐辛子) | ★★★☆☆ |
フルーツ(酸味含む) | ★☆☆☆☆ |
葉巻/シガー 初心者・女性へのおすすめ度
おすすめ度:★★☆☆☆
世界各国葉巻値段比較(アメリカ・ヨーロッパ・日本)
- アメリカ国内参考価格 -
- ヨーロッパ圏内参考価格 €7.60 (1ユーロ160円換算にて1,216円)
- 日本国内価格 ¥1,000時点 (参考日本販売価格倍率0.82倍)
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