クザーノ ホンジュラス ロブスト/Bundle Selection by Cusano Honduras Robusto
葉巻/シガー情報
ブランド名 | クザーノ |
シリーズ名 | クザーノ ホンジュラス (Bundle Selection by Cusano Honduras) |
ビトラ | ロブスト |
葉巻の長さ | 127mm (5インチ) |
葉巻の直径(リングゲージ) | 19.8mm (50) |
ラッパー | エクアドル産 スマトラ種? |
バインダー | ホンジュラス産 クリオロ種? |
フィラー | ドミニカ共和国産 & ホンジュラス産 |
生産国 | ドミニカ共和国製 |
価格 | 1,300円 (2025年5月現在) |
この”クザーノ ホンジュラス ロブスト/Bundle Selection by Cusano Honduras Robusto”の葉巻/シガー喫煙レビュー
今回、私が葉巻/シガー喫煙レビューする葉巻は、高級葉巻メーカーの”ダビドフ/Davidoff”グループ傘下の”クザーノ/Cusano”葉巻ブランドからの1本となる、”クザーノ ホンジュラス ロブスト/Bundle Selection by Cusano Honduras Robusto”です。
私はこの”クザーノ ホンジュラス”葉巻シリーズというものが存在することをつい最近まで知らなかったのですが、葉巻販売店にシレっと陳列されているのを見て、即、購入してみることにしました。
”クザーノ BD”葉巻シリーズと違うところは、”クザーノ BD”葉巻シリーズは高級葉巻の”ダビドフ”や”アヴォ”や”グリフィン”の葉巻には適合しないと判断されたミディアムフィラーやショートフィラーのタバコ葉を使用して巻かれているに対して、この”クザーノ ホンジュラス”葉巻シリーズはロングフィラーを使用して巻かれた正真正銘のプレミアム・シガーであるということです。
そのため、価格は”クザーノ DB”よりも割高な設定となっていますが、それでもホンジュラス産のタバコ葉を多用することで原価の上昇を抑えていることが窺えます。
この葉巻シリーズは初めての喫煙となりますが、最近私が独自に考案した”自家製発酵器熟成”方法を用いて、31日間熟成させた後、10日間ヒュミドール内で熟成させたものを喫煙します。
通常の葉巻保管方法ではないため、この葉巻本来の味が掴めないかも知れませんが、”自家製発酵器熟成”は葉巻の味に対してマイナス方向には働かないことが分かっているため、躊躇なくそうすることにしました。
熟成された葉巻の香りは、購入当初よりもより良い香りが強くなっているように感じます。
さて、今回喫煙する自家製発酵器熟成された葉巻は、どのような味になっているのか、喫煙するのがとても楽しみです!
それでは、”クザーノ ホンジュラス ロブスト/Bundle Selection by Cusano Honduras Robusto”葉巻/シガーの喫煙レビューを開始しましょう。
葉巻外観・コールドドロー
まずは外観から見ていきましょう。
エクアドル産 スマトラ種(?)のラッパーで巻かれた、”クザーノ ホンジュラス ロブスト/Bundle Selection by Cusano Honduras Robusto”は、コロラド色(茶色)をしていて、葉巻表面には僅かな艶があり、目立った葉脈などもなく、美しい外観をしていると思います。
この”クザーノ ホンジュラス”葉巻シリーズもバンドル葉巻となりますので、葉巻にバンドロール(シガーリング)は巻かれていません。
クザーノ バンドル シリーズの全ての葉巻は、バンドロールや箱が無いことだけではなく、製造してからの熟成期間を設けず直ぐに出荷することから、購入者自身でしっかりと熟成させる必要があるようです。
それを今回は、”自家製発酵器熟成”で補うことになります。
葉巻を指で摘まんでみると、葉巻表層部には適度な弾力性がありながらも、全体的にしっかりと巻かれており、”クザーノ BD”シリーズよりも重量感があることが分かります。
葉巻ボディからは、自家製発酵器熟成のお陰か、素晴らしい牛舎系の良い香りがします。
この葉巻は、自家製発酵器にて31日間熟成した後、平均室温25℃・湿度64%に維持した自家製ヒュミドール内にて、10日間の加湿・熟成を行っています。
葉巻喫煙を開始する7時間半前に、葉巻を湿度48%のシリカゲル入りドライ・ボックス(葉巻の空き箱)に移しての、”ドライ・ボクシング”を行っています。
シガーカッターでヘッド(吸い口側)をフラットカットして、コールドドロー(火を点けずに吸う)を行うと、刺激の無いローストした干し草の味がして、引き抵抗は重くも軽くも無く、良好と言えます。
今回は、ブタンガス詰め替えタイプのソフトフレームライター(黄色い炎)を使って、葉巻フット(火を点ける側)から1cm程離して、葉巻を水平から15度の角度で固定し、回転させつつ、縁部分から燃焼させ、中央部分まで火が回るまでしっかりと炙り(約3分間)、葉巻フットのラッパーが2mm~3mmほど灰になって着火したことを確認してから、喫煙を開始します。
葉巻テイスティング序盤(1/3ファーストサード)
※最初に、葉巻(プレミアムシガー)は、葉巻1本の喫煙が進むごとに複雑な味(フレーバー)が順番に、または交互に訪れることを楽しむものであるため、この葉巻/シガー喫煙レビューも、葉巻を3等分に最初の1/3を序盤(ファーストサード)、真ん中の2/3を中盤(セカンドサード)、最後の3/3を終盤(ファイナルサード)と分けて喫煙レビューを記載したいと思います。
序盤は、軽いロースト感を伴う濃厚な杉の木の味からスタートする。
直ぐに、土と革の味が追加される。
背景には、リコリス(甘草)やクローブ等のスパイスの風味がある。
当然のことながら、”クザーノ BD”葉巻シリーズとは全く異なる喫味だ。
この味で思い出したのは、過去に喫煙レビューした”ロッキーパテル エッジ スマトラ トロ”や”ロッキーパテル デケイド ペティベリコソ”等の葉巻だろうか。
要は、エクアドル産スマトラ種のタバコ葉を好んで使うロッキー・パテルが作る葉巻の味を思い出したということだ。
私はロッキー・パテルの葉巻の味はあまり好みとは言えないが、この葉巻の味は悪くない。
喫煙開始12分時点で、少しの塩味を感じる。
燃焼挙動は悪くはないが、多少の片燃えに対する細かな火入れ修正は必要となりそうだ。
ストレングス(ニコチン量)はミディアム、フレーバー(風味)はミディアム~ミディアムフルと言ったところだろう。
レトロヘイルにより副鼻腔に煙を通すと、鼻腔をそれほど刺激はしないが、しっかりと効くたっぷりのペッパー(白黒混合の胡椒)があることを確認する。
副流煙の香りには、塩味を含む軽い香ばしさが含まれる。
葉巻テイスティング中盤(2/3セカンドサード)
喫煙開始から25分以降の中盤は、まず1回目の灰折を行うことから始める。
灰は何の抵抗感もなく、軽い力で折れてしまう。
中盤の味は、ロースト感を伴う濃厚な革と土の味を主体に、背景にある軽いクローブ等のスパイスと塩の味で吸い進む。
この葉巻で最も特徴的であることは、塩の味がすることだと言って良いだろう。
その塩味は、生理食塩水で”鼻うがい”をしたときに感じる塩気に酷似している。
この塩味は私にとってそれほど嫌いな味ではないが、意見が分かれる味となるかも知れない。
だが、決して”クザーノ BD”葉巻シリーズが好きな諸氏が好む味ではなく、”ロッキー・パテル”の味が好きな諸氏のための葉巻だと思う。
葉巻テイスティング終盤(3/3ファイナルサード)
喫煙開始から50分以降の終盤は、まず2回目の灰折を行うことから始める。
灰はまたも軽い力で折れてしまう。
終盤の味は中盤の味を引き継ぐが、少しロースト感が増し、濃厚さが増しただろうか。
だが、この時点でも嫌な苦みや鋭さは無い。
喫煙開始73分時点で、3回目の灰折を行う。
灰折のタイミングが少し早すぎたようで、灰は崩れるように折れる。
喫煙開始78分時点で、少しの苦みを舌に感じだし、味も少し劣化し始めたことから、この辺で喫煙を終了することとした。
葉巻テイスティング総評
総評として、この、”クザーノ ホンジュラス ロブスト/Bundle Selection by Cusano Honduras Robusto”は、軽いロースト感を伴う濃厚な革と土と杉の木の味に、鼻腔をそれほど刺激しないしっかりと効くたっぷりのペッパー(白黒混合の胡椒)、背景にクローブ等のスパイスの風味とはっきりと分かる塩の味がする葉巻だと言える。
この葉巻で最も特徴的なのは、序盤から終盤まで続く塩の味があることだ。
それはロッキー・パテルの葉巻の味を彷彿とさせるものであり、その味があまり好きではなかった私だが、多くの葉巻を吸ってきたことにより、今回喫煙したこの葉巻に於いては嫌みなく吸うことが出来た。
また、今回の葉巻は”自家製発酵器熟成”を行っているが、その効果もあって良い喫味になっていたのかも知れない。
それにしても、”クザーノ”ブランドの名を冠した葉巻であるにも関わらず、よくもまぁこのような味にブレンドして仕上げたものだと、ただ驚く。
葉巻初心者の方で”クザーノ”が好きな諸氏がこの葉巻を吸ったなら、全く違うこの味に嫌悪感を示すことだろう。
この葉巻はあくまで、”ロッキー・パテル”の葉巻が好きな諸氏のためのものだと考える。
最近はロッキー・パテルの葉巻も高価になってしまったため、1本1,300円で購入できるこの”クザーノ ホンジュラス ロブスト”は、素晴らしい代替葉巻となることだろう。
この葉巻を吸ったことで、私はまた”ロッキー・パテル”の葉巻を購入してみても良いと思えるようになった。
今回の”自家製発酵器熟成”したこの葉巻の葉巻独自5段階評価は、4.0/5点寄りの3.5/5点とすることとした。
喫煙時間
喫煙時間:80分
味覚フレーバーグラフ
チョコレート(カカオ豆) | ★☆☆☆☆ |
スィーツ(甘さ) | ★★☆☆☆ |
クリーム(滑らかさ) | ★★★☆☆ |
コーヒー(苦み含む) | ★★☆☆☆ |
トースト(パン・穀物) | ★☆☆☆☆ |
木(杉・オーク等) | ★★★☆☆ |
革 | ★★★★☆ |
土(素朴さ) | ★★★☆☆ |
草(ハーブ含む) | ★☆☆☆☆ |
ナッツ | ★☆☆☆☆ |
ペッパー(胡椒・唐辛子) | ★★★★☆ |
フルーツ(酸味含む) | ★☆☆☆☆ |
葉巻/シガー 初心者・女性へのおすすめ度
おすすめ度:★★★☆☆
世界各国葉巻値段比較(アメリカ・ヨーロッパ・日本)
- アメリカ国内参考価格 -
- ヨーロッパ圏内参考価格 €3.50 (1ユーロ160円換算にて560円)
- 日本国内価格 ¥1,300 (参考日本販売価格倍率2.32倍)
葉巻重量
- 購入時重量 12.06g
- 自家製発酵器熟成後 12.84g (葉巻ヘッドカット後重量 未計測)
- 加湿・熟成後重量 12.41g
- ドライシング後重量 12.32g
- △減少重量 (△減少割合) △0.09g (△0.74%)
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