ラ・ガレラ マデューロ コルタドール トルペド/La Galera Maduro Cortador Torpedo
葉巻/シガー情報
| ブランド名 | ラ・ガレラ |
| シリーズ名 | マデューロ |
| ビトラ | コルタドール (トルペード) |
| 葉巻の長さ | 158.8mm (6.25インチ) |
| 葉巻の直径(リングゲージ) | 20.6mm (52) |
| ラッパー | メキシコ産 サンアンドレス種 マデューロ |
| バインダー | ドミニカ共和国産 ピロト・クバーノ種 |
| フィラー | ドミニカ共和国産 ピロト・クバーノ種 (&クリオロ’98種?) |
| 生産国 | ドミニカ共和国製 |
| 価格 | 2,000円 (2025年4月現在) |
この”ラ・ガレラ マデューロ コルタドール トルペド/La Galera Maduro Cortador Torpedo”の葉巻/シガー喫煙レビュー
今回、葉巻/シガー喫煙レビューする葉巻は、過去に喫煙レビューした、”ラ・ガレラ マデューロ”葉巻シリーズからの1本である、”ラ・ガレラ マデューロ コルタドール トルペド/La Galera Maduro Cortador Torpedo”です。
”ラ・ガレラ”は、私が好きな葉巻ブランドの1つですが、その中でも今回喫煙する”ラ・ガレラ マデューロ”葉巻シリーズはここ最近、私が最も好きな葉巻シリーズとなっています。
不思議なもので、”マデューロ”葉巻シリーズを最初に吸ったときは、最も私好みではない味だと公言していたにも関わらず、今では最も好きな葉巻シリーズとなってしまいました。(^^;)
葉巻というのは、時間や場所によって吸う葉巻種類の向き不向きがあるだけでなく、自身の味覚自体も変化していくことから、数多くの葉巻シリーズの存在に助けられることになります。
葉巻趣味を始めた当初は、多くの葉巻を吸って自分好みの味の葉巻を見つけたら、その後はその葉巻だけをずっと吸い続けていけば良いと思っていましたが、その考えは間違っていました。
しかしながら、アメリカ合衆国大統領の”ジョン・F・ケネディ/John F. Kennedy”のように、生涯、”H.アップマン ペティコロナス/H. Upmann Petit Coronas”しか吸わなかった人もいることから、それも人それぞれなのかも知れません。
今回喫煙レビューする”ラ・ガレラ マデューロ コルタドール トルペド”は、過去に喫煙した同葉巻シリーズの”ビトラNo.1”や”ロブスト”と同様の味だと考えますので、今回はこの葉巻の味を楽しみながら喫煙する中で、味に違いがあるようであれば報告したいと思っています。
参考までに、”ラ・ガレラ/La Galera”という葉巻ブランドは、1936年にドミニカ共和国で創業した、”タバカレラ パルマ”タバコ葉栽培&葉巻製造工場で製造されている葉巻であり、三世であり四代目オーナーの、”ホセ・アルナルド・ブランコ/Jose Arnaldo Blanco”(通称ジョシー/Jochy)が開発した、自社葉巻ブランドです。
”タバカレラ パルマ”工場では、”ブティック ブレンド シガー/Boutique Blends Cigars”葉巻メーカーの生産パートナーとして、アルタディスU.S.A.傘下の”エイジングルーム/Aging Room”などの葉巻ブランドも委託され、製造しています。
それでは、”ラ・ガレラ マデューロ コルタドール トルペド/La Galera Maduro Cortador Torpedo”(日本での財務省登録名称は”La Galera Maduro Cortador”)葉巻/シガーの喫煙レビューを開始しましょう。
葉巻外観・コールドドロー

まずは外観から見ていきましょう。
メキシコ産 サンアンドレス種 マデューロのラッパーで巻かれた”ラ・ガレラ マデューロ コルタドール トルペド/La Galera Maduro Cortador Torpedo”は、マデューロ色(褐色)をしていて、葉巻表面は少しザラザラしていて艶も少ないですが、素朴感を感じる美しい作りです。
葉巻に巻かれているバンドロール(シガーリング)は2本巻かれており、メインバンドロールはに”ラ・ガレラ”葉巻ブランド3種(ハバノ、コネチカット、マデューロ)共通のものが使用され、葉巻フット側のサブバンドドールには、赤色を基調とした中に”Maduro”と描かれたものが巻かれています。
葉巻を指で摘まんでみるとしっかりと硬く巻かれた中にも程良い弾力があり、ドロー(引き抵抗)も良好であることが予想できます。
葉巻ボディからの芳香性は、牛舎系のとても良い香りがします。
この葉巻は、平均気温21℃・湿度64%に維持した自家製ヒュミドール内にて、45日間の加湿・熟成を行っています。
葉巻喫煙を開始する8時間前から、葉巻を湿度48%のシリカゲル(乾燥剤)入りドライ・ボックス(葉巻の空き箱)に移しての、”ドライ・ボクシング”を行っています。
シガーカッターでヘッド(吸い口側)をフラットカットして、コールドドロー(火を点けずに吸う)を行うと、刺激の無いローストした麦わらの味がして、引き抵抗は重くも軽くもなく、良好と言えます。
今回は、ブタンガス詰め替えタイプのソフトフレームライター(黄色い炎)を使って、葉巻フット(火を点ける側)から1cm程離して、葉巻を水平から15度の角度で固定し、回転させつつ、縁部分から燃焼させ、中央部分まで火が回るまでしっかりと炙り(4分10秒間)、葉巻フットのラッパーが2mm~3mmほど灰になって着火したことを確認してから、喫煙を開始します。
葉巻テイスティング序盤(1/3ファーストサード)

※最初に、葉巻(プレミアムシガー)は、葉巻1本の喫煙が進むごとに複雑な味(フレーバー)が順番に、または交互に訪れることを楽しむものであるため、この葉巻/シガー喫煙レビューも、葉巻を3等分に最初の1/3を序盤(ファーストサード)、真ん中の2/3を中盤(セカンドサード)、最後の3/3を終盤(ファイナルサード)と分けて喫煙レビューを記載したいと思います。
序盤は、少しの酸味を含むローストされた杉の木とカカオ豆の味からスタートする。
直ぐに、革と土の味が追加される。
背景には、カカオ豆の甘さがある。
いい喫味だ。
煙にはコーヒー豆由来の酸味が含まれるが、香ばしいカカオ豆の味と相まって、実に心地良い喫味となる。
着火後の引き抵抗(ドロー)はとても良く、適度な吸引力でたっぷりの煙を口蓋に引き込むことが出来る。
燃焼挙動は良好で、火入れ修正を必要とすることなく、火は均一に燃え進む。
ストレングス(ニコチン量)はミディアム~ミディアムフル、フレーバー(風味)もミディアム~ミディアムフルと言ったところだろう。
レトロヘイルにより副鼻腔に煙を通すと、ごく僅かな小麦粉の風味を含むしっかりと効いたペッパー(黒胡椒)があることを確認する。
今回喫煙している”ラガレラ マデューロ コルタドール トルペード”は、過去に喫煙してきた”ロブスト”ビトラや”ビトラNo.1”ビトラとほぼ同じ味を再現していると言って良いだろう。
喫煙開始22分時点で、灰折を行おうとすると、灰は勝手に折れるように灰皿へと自然落下した。

葉巻テイスティング中盤(2/3セカンドサード)

喫煙開始から27分以降の中盤は序盤の味を引き継ぎ、香ばしいカカオ豆の味を主体に吸い進む。
ここ最近、私はこの”ラガレラ マデューロ”葉巻シリーズの喫味がお気に入りだが、その理由を考えてみると、”単純な味”であることが逆にポイントになっていることに気付く。
通常は、複雑な味であることがもてはやされるが、それは葉巻を評価するために試飲しているときであり、何も考えずにただ葉巻を楽しむときに於いては、単純な味である方が良いと思えることもあるようだ。
この葉巻に関して言えば、リコリス(甘草)やナツメグやクローブ等のスパイスが少なく、ブラックペッパーのシンプルな味で吸い進めることが出来るところが気に入っている。
料理に例えるなら、ステーキをクミンとパプリカとオレガノと砂糖と塩を使ってテクス・メクス料理風に焼いて食べたい時もあれば、シンプルにブラックペッパーと塩だけで食べたいときもあるだろう。
この葉巻は、後者にあたる葉巻だと言える。
喫煙開始37分時点で、サブバンドロール(シガーリング)を剥がす。
サブバンドロールは少し剥がしづらかったが、問題なく剥がすことが出来る。
喫煙開始50分時点で、2回目の灰折を行う。
灰は、軽い力で折れる。
巻き強度が、少し緩いのかも知れない。

葉巻テイスティング終盤(3/3ファイナルサード)

喫煙開始から55分以降の終盤は序盤・中盤の味を引き継ぎ、特に他の味や嫌な苦みや鋭さも追加されることなく、快適な喫煙を進めることが出来る。
喫煙開始64分時点で、メインバンドロールを剥がす。
喫煙開始72分時点では、この葉巻喫煙中初めて変化が訪れ、少しだけロースト感が増してくる。
副流煙の香りは、甘く香ばしいカカオ豆の香りがする。
喫煙開始86分時点で、3回目の灰折を行う。
喫煙開始114分時点では、流石にロースト感がしっかりと増してきたことが分かり、ストレングス(ニコチン量)とフレーバー(風味)は共にミディアムフルとなる。
喫煙開始123分時点の、体内に蓄積されたニコチン量が限界に達した段階で、喫煙を終了することとした。


葉巻テイスティング総評
総評として、この”ラ・ガレラ マデューロ コルタドール トルペド/La Galera Maduro Cortador Torpedo”は、少量のコーヒー豆由来の酸味を含むローストされたカカオ豆と杉の木と土と革の味に、ごく僅かな小麦粉の風味を含むしっかりと効いたペッパー(黒胡椒)、背景に香ばしいカカオ豆の甘さが味わえる、シンプルながら心地良い喫味が体感できる葉巻だと言える。
今までに”ラ・ガレラ マデューロ”葉巻シリーズは3つのビトラ形式で喫煙しているが、どのビトラでも同様の味を実現できているため、味に当たり外れがない葉巻シリーズだと言える。
喫煙に費やしたい時間や購入価格で選択してしまって、問題はない。
今回喫煙した”トルペード”ビトラは、日本で販売されている中では大きなビトラに該当することもあり、喫煙時間125分(2時間越え)という長い時間を楽しむことが出来たが、流石に2時間を超えるとニコチンが体内に蓄積され、喫煙終了後には軽いヤニクラ(ニコチン酔い)を起こしてしまったことを伝えておきたい。
私個人的には、ロブストビトラで90分程度の喫煙時間に止めた方が賢明のようだ。
複雑な味がする葉巻も良いが、このような単純な味を喫煙終盤まで保つことが出来る葉巻も悪くない。
それは味の劣化や苦みが出ない葉巻と、言い換えることも出来るからだ。
ここ最近のお気に入り葉巻を、十分に堪能することが出来る良い時間だった。
話は変わるが、喫煙中にシガーアフィショナードの記事が飛び込んできて、なんとA.J.フェルナンデスのエステリ工場で火災があり、数百万本の葉巻が焼失してしまったとのことだ。
タバコ葉の在庫には影響なかったとのことだが、今後、日本への葉巻輸出量が制限される可能性もあるため、大好きなA.J.の葉巻がしばらくは吸えなくなることも考えられる。
少しでも早く再起してもらうことを祈るばかりだ。
今回喫煙した葉巻の葉巻独自5段階評価は、単純な味ではあるがそれが逆に映画やドラマを見ながらの喫煙に向いている葉巻であることを鑑みて、4.5/5点寄りの4.0/5点とした。
参考までに、この、”ラ・ガレラ マデューロ コルタドール トルペド/La Galera Maduro Cortador Torpedo”は”シガーアフィショナード/Cigar Aficionado”にて、90ポイントという高評価を得ています。
喫煙時間
喫煙時間:125分
味覚フレーバーグラフ
| チョコレート(カカオ豆) | ★★★★☆ |
| スィーツ(甘さ) | ★★★☆☆ |
| クリーム(滑らかさ) | ★★★☆☆ |
| コーヒー | ★★☆☆☆ |
| トースト(パン・穀物) | ★☆☆☆☆ |
| 木(杉・オーク等) | ★★★☆☆ |
| 革 | ★★☆☆☆ |
| 土(素朴さ) | ★★☆☆ |
| 草(わら・ハーブ含む) | ★☆☆☆☆ |
| ナッツ | ★★☆☆☆ |
| ペッパー(胡椒・唐辛子) | ★★★★☆ |
| フルーツ(酸味含む) | ★★★☆☆ |
葉巻/シガー 初心者・女性へのおすすめ度
おすすめ度:★★★☆☆
世界各国葉巻値段比較(アメリカ・ヨーロッパ・日本)
- アメリカ国内参考価格 $9.64 (1ドル148円換算にて1,427円)
- ヨーロッパ圏内参考価格 €8.20 (1ユーロ160円換算にて1,312円)
- 日本国内価格 ¥2,000 (参考日本販売価格倍率1.46倍)
葉巻重量
- 購入時重量 15.33g
- 加湿・熟成後重量 14.86g (葉巻ヘッドカット後重量14.38g)
- ドライシング後重量 14.29g (葉巻ヘッドカット後)
- △減少重量 (△減少割合) △0.09g (△0.63%)


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