インカ シークレットブレンド ロブスト/INCA Secret Blend Robusto

3.5
インカ シークレットブレンド ロブスト/INCA Secret Blend Robusto Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|ギャラリー1 ロカ (ロブスト)/Roca (Robusto)
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インカ シークレットブレンド ロブスト/INCA Secret Blend Robusto

葉巻/シガー情報

ブランド名 インカ
シリーズ名 シークレットブレンド
ビトラ ロカ (ロブスト)
葉巻の長さ 127mm (5インチ)
葉巻の直径(リングゲージ) 19.8mm (50)
ラッパー ペルー産
バインダー ペルー産
フィラー ペルー産
生産国 ペルー製
価格 1,500円 (2024年5月現在)

この”インカ シークレットブレンド ロブスト/INCA Secret Blend Robusto”の葉巻/シガー喫煙レビュー

今回、私が葉巻/シガー喫煙レビューする葉巻は、イギリスの葉巻販売業者である”ミッチェル・オーチャント/Mitchell Orchant”が、ペルーの葉巻製造メーカーである”タバカレラ・デル・オリエンテ/Tabacalera del Oriente”とコラボして開発された葉巻となる、”インカ シークレットブレンド ロブスト/INCA Secret Blend Robusto”です。

この葉巻は、100%ペルーにて栽培されたタバコ葉を使用して巻かれた、”ペルビアン・ピューロ”となりますが、私はペルー産のタバコ葉に詳しくないため、それがどの品種にあたるのかは不明です。

キューバ系の種子を使用しているのか、はたまた、古くから存在するペルー原種の種子なのか、タバカレラ・デル・オリエンテのフェイスブックやWEBサイトを見ても記述がなく、全くの謎です。

しかしながら、ペルーの北側隣国には良質なラッパーを生産する国として有名なエクアドルがありますので、きっとタバコ葉の栽培には向いている土地なのでしょう。

ペルー産のタバコ葉を使用した葉巻としては、”ラ・オーロラ 107 グランド・ロブスト”や”ラ・オーロラ ギレルモ・レオン コロナゴルダ”の2本を過去に喫煙したことがありますが、どちらもフィラーの一部に使用しているだけでしたので、ペルー産タバコ葉の味を確認するまでには至りませんでした。

元々、この葉巻は、イギリスの葉巻販売業者である”ミッチェル・オーチャント”が、最高に旨い葉巻を作りたくて企画されたものではなく、キューバ産葉巻や新世界葉巻に代わる安価な代替品を提供するための作られた葉巻であるため、味にはあまり期待しないほうが良いのかも知れません。

今回の喫煙レビューのポイントは、”ペルー産タバコ葉の味を知ること”に尽きると言って良いでしょう。

余談ですが、今から30年以上前に、私はFIXの格安航空券でペルーやメキシコを旅した経験があるのですが、その時はタバコ葉を栽培し、世界に輸出している国だとは全く知りませんでした。

今考えると、ドミニカ共和国やニカラグアにも、行っておけば良かったと思うことしきりです。(^^;)

さて、初めての喫煙となる、このペルビアン・ピューロ葉巻に、私はどのような味を感じるのか、とても楽しみです!

それでは、”インカ シークレットブレンド ロブスト/INCA Secret Blend Robusto”葉巻/シガーの喫煙レビューを開始しましょう。

葉巻外観・コールドドロー

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まずは外観から見ていきましょう。

ペルー産のラッパーで巻かれた”インカ シークレットブレンド ロブスト/INCA Secret Blend Robusto”は、少し白く薄ぼけたコロラドマデューロ色(茶褐色)をしており、葉巻表面はサラサラした質感をしていて、艶はありません。

葉巻に巻かれているバンドロール(シガーリング)には、”INCA”と大きな文字で描かれた上には、誰だか分かりませんが、インカ帝国の民族であるインディヘナと思われる人物画が描かれています。

葉巻を指で摘まんでみると、殆ど弾力がない硬さに仕上がっています。

葉巻ボディの芳香性は、ごく僅かですが、スパイシーな香りがします。

この葉巻は、平均室内温度24℃・湿度64%に維持した自家製ヒュミドール内にて、38日間の加湿・熟成を行っています。

葉巻喫煙を開始する25時間前に、葉巻をドライ・ボックス(葉巻の空き箱)に移しての、”ドライ・ボクシング”を行っています。

シガーカッターでヘッド(吸い口側)をフラットカットして、コールドドロー(火を点けずに吸う)を行うと、軽い麦わらや干し草の味がして、引き抵抗は重くも軽くもなく、良好と言えます。

今回は、ブタンガス詰め替えタイプのソフトフレームライター(黄色い炎)を使って、葉巻フット(火を点ける側)から1cm程離して、葉巻を水平から15度の角度で固定し、回転させつつ、縁部分から燃焼させ、中央部分まで火が回るまでしっかりと炙り(約2分20秒間)、葉巻フットのラッパーが2mm~3mmほど灰になって着火したことを確認してから、喫煙を開始します。

葉巻テイスティング序盤(1/3ファーストサード)

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※最初に、葉巻(プレミアムシガー)は、葉巻1本の喫煙が進むごとに複雑な味(フレーバー)が順番に、または交互に訪れることを楽しむものであるため、この葉巻/シガー喫煙レビューも、葉巻を3等分に最初の1/3を序盤(ファーストサード)、真ん中の2/3を中盤(セカンドサード)、最後の3/3を終盤(ファイナルサード)と分けて喫煙レビューを記載したいと思います。

序盤は、少しの爽やかさを伴う、上質な杉の木の味からスタートする。

煙は少しの鋭さを伴うが、悪くない。

レトロヘイルにより副鼻腔に煙を通すと、舌に少しの苦みを伴う、適量のペッパー(白胡椒)があることを確認する。

喫煙開始8分時点で、少量の土と革の味が追加される。

燃焼挙動は比較的良好で、軽い片燃え程度なら自動修正されるようだ。

副流煙の香りは、それほど甘く香ばしいという訳ではないが、その軽やかな香りが心地良い。

ストレングス(ニコチン量)はマイルド~ミディアム、フレーバー(風味)はミディアムと言ったところか。

喫煙開始18分時点で、麦わらの味も含まれることが分かる。

この葉巻は、喫煙開始時点からごく僅かな苦みが伴うことを特徴としているようであり、それを少しの鋭さとして捉えたようだ。

嫌な苦みではないため、喫煙することに支障は無いが、中盤以降も様子を見てみることにする。

葉巻テイスティング中盤(2/3セカンドサード)

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喫煙開始から25分以降の中盤は、まず1回目の灰折を行うことから始める。

灰は硬く、しっかりとした感触と共に折れる。

中盤の味は、序盤の味を引き継ぐが、ナッツの味も追加され、意外と複雑な味がする葉巻であることが分かる。

但し、ほろ苦さではない、少しの苦みが含まれることと、煙がドライであることが、少々気になる。

この葉巻の味の系統は、過去に喫煙レビューしたインドネシア産葉巻である”エスペリトゥ ロブスト”と似たところがあるように思える。

但し、エスペリトゥの方がもっと中性的な味だ。

喫煙開始43分時点で、副流煙の香りに、花(フローラル)の香りが含まれていることを確認する。

この花の香りが、序盤に心地良い香りだと感じた理由のようだ。

葉巻テイスティング終盤(3/3ファイナルサード)

インカ シークレットブレンド ロブスト/INCA Secret Blend Robusto Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙終盤ファイナルサード

喫煙開始から45分以降の終盤は、まず2回目の灰折とバンドロール(シガーリング)を剥がすことから始める。

終盤の味は、花の香りが副流煙の香りだけでなく、味にも現れてくる。

その味は土の味と相まり、花畑の味となって追加される。

これは”ラ・オーロラ コロホ ロブスト”の花畑の味と似た味だ。

序盤から続く少しの苦さは、この終盤になっても増えることは無い。

喫煙開始62分時点の、口蓋に苦みが蓄積されてきたと感じた時点で、喫煙を終了することとした。

インカ シークレットブレンド ロブスト/INCA Secret Blend Robusto Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙終了後ファイナルアッシュ

葉巻テイスティング総評

総評として、この”インカ シークレットブレンド ロブスト/INCA Secret Blend Robusto”は、杉の木と土と革とナッツと麦わらの味に、少しの苦みを伴う適量のペッパー(白胡椒)、背景に少しの苦みを含んだ花畑(フローラル)の香りがする葉巻だと言える。

今回初めて”ペルビアン・ピューロ”の葉巻を喫煙することとなったが、過去に喫煙した”エスペリトゥ ロブスト”を彷彿とさせる味であり、それは味が似ているという訳ではなく、ニカラグア産やドミニカ共和国産の葉巻とは異なるという点に於いて、共通しているということのようだ。

この葉巻は、味の複雑さも持ち合わせているし、悪い葉巻ではないのだが、煙が少々ドライなことと、序盤から常に少しの苦みを感じることから、今後、リピート購入することはなさそうだ。

今回初めて27時間(1日以上)という長い時間のドライシングを行ってみたが、それが良かったのか、又は逆に悪影響を及ぼしたのかは分からない。

ドライシングによる葉巻内包湿度の減少率(重量)は適正だと思えるため、リベンジ・チャレンジすることもないだろう。

ニカラグア産やドミニカ共和国産の葉巻以外でのピューロ葉巻として、過去に喫煙した葉巻の中で好印象だったものは、インドネシア産の”エスペリトゥ ロブスト”と、メキシコ産の”レボリューション ショートロブスト”だろうか。

コスタリカ産の”ブルン・デル・レ 1787 レインフォレスト ショートロブスト”や、このペルー産の”インカ シークレット ロブスト”も決して悪くはないが、価格は1本1,000円程度に止めるべき葉巻の味だと考える。(メキシコ産の”カーサ・トゥラント”は、私には全く無理だった…。)

この”インカ シークレット ロブスト”を喫煙したことで、何故か、インドネシア産ピューロの”エスペリトゥ ロブスト”を、8時間~10時間のドライシングで、再度リベンジ・チャレンジしたくなってきた。

その葉巻は1本1,500円するとは言え、適正なドライシング時間を試して知る価値がある葉巻だと言えよう。

今回喫煙した葉巻の葉巻独自5段階評価は、3.0/5点寄りの3.5/5点が妥当だと判断した。

喫煙時間

喫煙時間:65分

味覚フレーバーグラフ

チョコレート(カカオ豆) ★☆☆☆☆
スィーツ(甘さ) ★★☆☆☆
クリーム(滑らかさ) ★★☆☆☆
コーヒー(苦み含む) ★★★☆☆
トースト(パン・小麦粉) ★★☆☆☆
木(杉・オーク等) ★★★★☆
★★☆☆☆
土(素朴さ) ★★★☆☆
草(わら・ハーブ含む) ★★☆☆☆
ナッツ ★★☆☆☆
ペッパー(胡椒・唐辛子) ★★★☆☆
フルーツ(酸味含む) ★★☆☆☆

葉巻/シガー 初心者・女性へのおすすめ度

おすすめ度:★★★☆☆

世界各国葉巻値段比較(アメリカ・ヨーロッパ・日本)

  • アメリカ国内参考価格 -
  • ヨーロッパ圏内参考価格 €7.00 (1ドル160円換算にて1,120円)
  • 日本国内価格 ¥1,500 (参考日本販売価格倍率1.34倍)

葉巻重量

  • 加湿・熟成後重量 13.40g
  • ドライシング後重量 13.33g
  • △減少重量 (減少割合) △0.07g (0.52%)

ギャラリー

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