ドン・ドゥアルテ クラシコ コロナ/Don Duarte Clasico Corona

3.5
ドン・ドゥアルテ クラシコ コロナ/Don Duarte Clasico Corona Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|ギャラリー1 コロナ/Corona
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ドン・ドゥアルテ クラシコ コロナ/Don Duarte Clasico Corona

葉巻/シガー情報

ブランド名 ドン・ドゥアルテ
シリーズ名 クラシコ
ビトラ コロナ
葉巻の長さ 140mm (5.5インチ)
葉巻の直径(リングゲージ) 17.5mm (44)
ラッパー ニカラグア産 ハバノ2000 (H2000)
バインダー ニカラグア産
フィラー ニカラグア産 & メキシコ・サンアンドレス産
生産国 ニカラグア製
価格 1,400円 (2024年1月現在) → 1,600円 (2025年5月7日~)

この”ドン・ドゥアルテ クラシコ コロナ/Don Duarte Clasico Corona”の葉巻/シガー喫煙レビュー

今回、葉巻/シガー喫煙レビューする葉巻は、私が初めて葉巻を購入したリカーショップに置いてあった数少ない葉巻の中の一つであり、その当時、とても興味があったニカラグア産の葉巻である、”ドン・ドゥアルテ クラシコ コロナ/Don Duarte Clasico Corona”です。

過去にこの葉巻シリーズの別ビトラである、”ドン・ドゥアルテ クラシコ ロブスト”を喫煙レビューしていますが、そのレビューでは、”ローストされた上質な革と杉の木とナッツと土の味に、たっぷりのペッパーと、背景に糖蜜や蜂蜜の甘さやレーズンの甘さと酸味、そしてごく僅かなトースト(パン)の味を味わえる、とても優秀な葉巻”であると、私は記載しています。

良い評価を与えているにも関わらず、それ以来、この葉巻シリーズをリピート購入していなかったのは、まだ吸っていない他の葉巻を先に試してみたいという気持ちが強かったからなのですが、葉巻趣味を始めてから1年以上が経過し、目ぼしい葉巻ブランドの葉巻は凡そ吸い尽くしてきたため、また基本に立ち返って、これからは良い印象を与えた葉巻の別ビトラを試してみようと思い、この葉巻を購入してみました。

今回喫煙する葉巻は、”ドン・ドゥアルテ/Don Duarte”という葉巻メーカーのものであり、キューバー出身の伝説のマスター・ブレンダーであり、シガー・ローラーでもある、”エヴェリオ・オビエド/Evelio Oviedo”が、ブレンドを担当しています。

この、エヴェリオは、キューバの有名葉巻メーカーである、”アップマン/H. Upmann”工場で23年間働いていたことがあり、アップマンの受賞歴のある有名な葉巻のブレンドも担当した人物です。

また、キューバの超有名葉巻メーカーである、”モンテクリスト/Montecristo”の、No.1とNo.4も、このエヴェリオがブレンドを行っているとのことです。

”ドン・ドゥアルテ”という葉巻ブランドは、2008年に立ち上げられた葉巻メーカーであり、オーナーの”ドン・ロジャー・ドゥアルテ・ロドリゲス/Don Roger Duarte Rodriguez”は、ニカラグアのタバコ葉栽培者であり、エステリの創設者の一人でもある、”ドン・ラファエル・ロドリゲス/Don Rafael Rodriguez”を曾祖父に持つ家系の生まれです。

デュアルテ自身も、タバコ葉栽培供給会社であり、葉巻製造会社でもある、”アガノルサ・リーフ/Aganorsa Leaf”で社長を務めていた経歴があり、そのときに、”マイファーザー”葉巻会社のドン・ペピン・ガルシアなどの人たちと協力関係にありました。

その人たちのツテから、キューバの伝説的マスター・ブレンダーである、エヴェリオ・オビエドに出会い、この葉巻ブランドが完成するまでに至ります。

ちなみに、この葉巻は、”プラセンシア”のニカラグア工場にて製造されていましたが、今現在はデッドストックとしての取り扱いのみらしく、”タバカレラ・ページス・タバコ/Tabacalera PAGES tobacco”にて製造している”ゴールデン”葉巻シリーズを、その改良型代替葉巻として販売しているようです。

今回喫煙レビューする”コロナ”ビトラは、”ロブスト”ビトラよりも少し細く、そして少し長いだけですが、意外と大きな味の違いがあるかも知れません。

それでは、”ドン・ドゥアルテ クラシコ コロナ/Don Duarte Clasico Corona”(日本での財務省登録名称は”Don Duarte Clasico Intermedia Corona”)葉巻/シガーの喫煙レビューを開始しましょう。

葉巻外観・コールドドロー

ドン・ドゥアルテ クラシコ コロナ/Don Duarte Clasico Corona Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|ギャラリー1

まずは外観から見ていきましょう。

ニカラグア産ハバノ2000で巻かれたラッパーを持つ、”ドン・ドゥアルテ クラシコ コロナ/Don Duarte Clasico Corona”は、滑らかで、やや艶があり、コロラドマデューロ色(茶褐色)をしています。

葉巻に巻かれているバンドロール(シガーリング)は、アイボリー色やオレンジ色や赤色や紺色など、ややカラフルな色調の中に、”DON DUARUTE”と、ブランド名が描かれています。

葉巻を指で摘まんでみると、程々にしっかりとした硬さがあり、十分な量のタバコ葉が使われていることが分かります。

葉巻ボディの香りは、ハバノ2000種ラッパーらしい、牛舎系の良い芳香があります。

葉巻ボディ表面は、滑らかで、太めの葉脈等も見当たらず、美しさを感じます。

この葉巻は、平均室温14℃・湿度74%に維持した自家製ヒュミドール内にて、45日間の加湿・熟成を行っています。

葉巻喫煙を開始する3時間程前に、葉巻をドライ・ボックス(葉巻の空き箱)に移し、”ドライ・ボクシング”を行っています。

シガーカッターでヘッド(吸い口側)をフラットカットして、コールドドロー(火を点けずに吸う)を行うと、干し草の味がして、引き抵抗は重くも軽くもなく、良好と言えます。

今回は、ブタンガス詰め替えタイプのソフトフレームライター(黄色い炎)を使って、葉巻フット(火を点ける側)から1cm程離して、葉巻を水平から15度の角度で固定し、回転させつつ、縁部分から燃焼させ、中央部分まで火が回るまでしっかりと炙り(約2分10秒間)、葉巻フットのラッパーが2mm~3mmほど灰になって着火したことを確認してから、喫煙を開始します。

葉巻テイスティング序盤(1/3ファーストサード)

ドン・ドゥアルテ クラシコ コロナ/Don Duarte Clasico Corona Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙序盤ファーストサード

※最初に、葉巻(プレミアムシガー)は、葉巻1本の喫煙が進むごとに複雑な味(フレーバー)が順番に、または交互に訪れることを楽しむものであるため、この葉巻/シガー喫煙レビューも、葉巻を3等分に最初の1/3を序盤(ファーストサード)、真ん中の2/3を中盤(セカンドサード)、最後の3/3を終盤(ファイナルサード)と分けて喫煙レビューを記載したいと思います。

序盤は、上質な杉の木の味からスタート。

直ぐに、革の味と、僅かなナッツの味が追加される。

嫌みの無い味で、なかなか旨い。

副流煙の香りには、ごく僅かだが香ばしさがある。

レトロヘイルにより副鼻腔に煙を通すと、僅かな苦みを伴う適量のペッパー(白胡椒)があることを確認する。

引き抵抗(ドロー)は良好で、適度な吸引力でたっぷりの煙を口蓋に引き込むことが出来る。

序盤でのストレングス(ニコチン量)はマイルド~ミディアム、フレーバー(風味)はミディアムと言ったところか。

燃焼挙動は比較的良好で、多少の片燃えはあるが、自動修正される可能性があるため、このまま様子を見ることにする。

喫煙開始11分時点で、葉巻を灰皿に置いた衝撃により、灰が自然と折れた。

灰はしっかりと形を保っているが、もろそうだ。

喫煙開始13分時点で、小麦の粉っぽい味が追加されるが、トースト(パン)の味には至っていない。

背景には、蜂蜜の甘さやレーズンの甘酸っぱさがある。

葉巻テイスティング中盤(2/3セカンドサード)

ドン・ドゥアルテ クラシコ コロナ/Don Duarte Clasico Corona Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙中盤セカンドサード

喫煙開始から20分以降の中盤は、序盤の味を引き継ぎ、上質な杉の木と革を主体とした味に、蜂蜜の甘さやドライフルーツの酸味を含んだ味を楽しめる。

喫煙開始25分時点で、実質2回目の灰折を行う。

多少の片燃えが気になったため、火入れ修正を行う。

副流煙の香りが序盤と比べて、甘く香ばしい香りが強くなる。

喫煙開始29分時点で、僅かな土とコーヒー豆の味が追加される。

中盤でのストレングス(ニコチン量)はマイルド~ミディアムそのままだが、フレーバー(風味)はミディアムフルへと強くなる。

喫煙開始37分時点で、僅かにあったコーヒー豆の味はカカオ豆の味へと変わり、強さも増す。

葉巻テイスティング終盤(3/3ファイナルサード)

ドン・ドゥアルテ クラシコ コロナ/Don Duarte Clasico Corona Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙終盤ファイナルサード

喫煙開始から40分以降の終盤は、まず実質3回目の灰折とバンドロール(シガーリング)を剥がすことから始める。

バンドロールはコート紙ではないからか、上手く剥がすことが出来なかったため、葉巻ヘッド側から引き抜いた。

終盤での味は、序盤とは打って変わり、ロースト感(焦げ感)が強くなり、喫味が強くなる。

僅かな苦みも舌に感じだし、背景の甘みも減少し、焦げ感が目立つようになる。

喫煙開始52分時点で、味の劣化が始まったため、この辺で喫煙を終了することとした。

ドン・ドゥアルテ クラシコ コロナ/Don Duarte Clasico Corona Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙終了後ファイナルアッシュ

葉巻テイスティング総評

総評として、この”ドン・ドゥアルテ クラシコ コロナ/Don Duarte Clasico Corona”は、上質な革と杉の木とナッツと土とコーヒー豆(カカオ豆)の味に、適量のペッパー(白胡椒)と小麦の粉っぽさ、背景にある蜂蜜とドライフルーツ(レーズン)の酸味が味わえる葉巻だと言える。

同じ葉巻シリーズのロブストビトラと、ほぼ同じような味を楽しむことが出来るだろう。

この葉巻は、葉巻としての基本的な味を体験できるため、これから葉巻趣味を始めようとしている方にもお勧め出来る葉巻だ。

最初の1本はマイルドで癖が無い”ベガフィナ オリジナル”葉巻シリーズから始めて、次にこの”ドン・ドゥアルテ クラシコ”葉巻シリーズを喫煙してもらえれば、葉巻と言うものがどういうものなのかということを理解してもらえると思う。

少しでも興味が沸いたなら、もっと旨い葉巻を試すことで、さらなる感動が得られること請け合いだ。

しかしながら、この葉巻は、序盤・中盤の上質な味とは打って変わって、終盤は喫味の強さが増し、味の劣化も始まるため、喫煙開始から40分前後で喫煙を終了することを提案したい。

この葉巻の葉巻独自5段階評価は、終盤での味の劣化等を鑑みて、4.0/5点寄りの3.5/5点とした。

序盤・中盤の味だけに限ると、4.0/5点が付けられた葉巻であるため、少々残念だ。

喫煙時間

喫煙時間:55分

味覚フレーバーグラフ

チョコレート(カカオ豆) ★★☆☆☆
スィーツ(甘さ) ★★★★☆
クリーム(滑らかさ) ★★★☆☆
コーヒー ★★☆☆☆
トースト(パン・穀物) ★★☆☆☆
木(杉・オーク等) ★★★★☆
★★★★☆
土(素朴さ) ★★☆☆☆
草(わら・ハーブ含む) ★☆☆☆☆
ナッツ ★★★☆☆
ペッパー(胡椒・唐辛子) ★★★☆☆
フルーツ(酸味含む) ★★☆☆☆

葉巻/シガー 初心者・女性へのおすすめ度

おすすめ度:★★★★☆

世界各国葉巻値段比較(アメリカ・ヨーロッパ・日本)

  • アメリカ国内参考価格 -
  • ヨーロッパ圏内参考価格 €6.20 (1ユーロ160円換算にて992円)
  • 日本国内価格 ¥1,400時点 (参考日本販売価格倍率1.41倍)

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