プラセンシア コセチャ 151 ラ・ムジカ/Plasencia Cosecha 151 La Musica

4.0
プラセンシア コセチャ 151 ラ・ムジカ/Plasencia Cosecha 151 La Musica Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|ギャラリー1 ラ・ムジカ (ロブスト)/La Musica (Robusto)
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プラセンシア コセチャ 151 ラ・ムジカ/Plasencia Cosecha 151 La Musica

葉巻/シガー情報

ブランド名 プラセンシア
シリーズ名 コセチャ 151
ビトラ ラ・ムジカ (ロブスト)
葉巻の長さ 127mm (5インチ)
葉巻の直径(リングゲージ) 19.8mm (50)
ラッパー ホンジュラス産 クリオロ’98種
バインダー ホンジュラス産
フィラー ホンジュラス産
生産国 ホンジュラス製
価格 2,800円 (2025年2月現在)

この”プラセンシア コセチャ 151 ラ・ムジカ/Plasencia Cosecha 151 La Musica”の葉巻/シガー喫煙レビュー

今回、私が葉巻/シガー喫煙レビューする葉巻は、ニカラグアとホンジュラスに巨大なタバコ葉農場を持つ葉巻メーカー”プラセンシア”が製造する葉巻シリーズからの1本である、”プラセンシア コセチャ 151 ラ・ムジカ/Plasencia Cosecha 151 La Musica”です。

この葉巻シリーズ名である”コセチャ/Cosecha”とは、スペイン語で”収穫”を意味していて、プラセンシアが創業してから151回目に収穫された、2016年のホンジュラス産タバコ葉だけを使用して巻かれたものが、今回喫煙する葉巻となります。

以前に喫煙レビューした”プラセンシア コセチャ 146 サン・ルイス”は、バインダーとフィラーの一部にニカラグア産のタバコ葉が使用されていましたが、今回喫煙レビューする葉巻は、同じ年度に収穫されたタバコ葉のみを使用したヴィンテージの”ホンデュラン・ピューロ”となります。

私は前々からホンジュラス産のタバコ葉には、麦わらの風味を含んだドライ感があると思っており、それがあまり好きでないことをこの葉巻レビューブログでも言及してきましたが、そのドライ感が無い”カマチョ コロホ ロブスト”のようなホンデュラン・ピューロがあることも知っています。

しかしながら、ホンジュラス産タバコ葉を多用した格安系葉巻ではその傾向を強く感じることから、実際にはタバコ葉の熟成方法と熟成年数が、その”ドライ感”と大きく関わっているのかも知れません。

プラセンシアも、ホンジュラス産タバコ葉がニカラグア産タバコ葉のように、世界的に上質で高品質なタバコ葉であることを確立できていないと認めているようですので、何としてでも上質で旨いホンデュラン・ピューロを作りたいと思っているのではないでしょうか?

ホンジュラス産タバコ葉を使用した葉巻が本当に私好みの味ではないのかどうかが、今回の喫煙ではっきりすることでしょう!

それでは、”プラセンシア コセチャ 151 ラ・ムジカ/Plasencia Cosecha 151 La Musica”葉巻/シガーの喫煙レビューを開始しましょう。

葉巻外観・コールドドロー

プラセンシア コセチャ 151 ラ・ムジカ/Plasencia Cosecha 151 La Musica Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|ギャラリー1

まずは外観から見ていきましょう。

ホンジュラスのジャマストラン渓谷で栽培されたラッパーで巻かれている、”プラセンシア コセチャ 151 ラ・ムジカ/Plasencia Cosecha 151 La Musica”は、コロラドマデューロ色(茶褐色)をしていて、全体的にマットな仕上がりをしていますが、美しい外観をしています。

葉巻に巻かれているバンドロール(シガーリング)は3本あり、白色と黒色と金色が使われた、シンプルながらとても高級感のある現代的なデザインとなっています。

葉巻を指で摘まんでみると、しっかりと硬く巻かれており、葉巻表層部にも弾力性はありません。

葉巻ボディから香る芳香性ですが、他の葉巻ではあまり感じない”カビ臭さ”があり、少し心配になりますが、葉巻ボディの芳香性と喫煙した味との関連性は低いことから、あまり気にしないことにしました。

この葉巻は、平均室温18℃・湿度61%に維持した自家製ヒュミドール内にて、50日間の加湿・熟成を行っています。

葉巻喫煙を開始する8時間程前に、葉巻をシリカゲル(乾燥剤)入りドライ・ボックス(葉巻の空き箱)に移し、”ドライ・ボクシング”を行っています。

シガーカッターでヘッド(吸い口側)をフラットカットして、コールドドロー(火を点けずに吸う)を行うと、カビ臭のような古臭い麦わらの香りがして、引き抵抗は重くも軽くもなく、良好と言えます。

今回は、ブタンガス詰め替えタイプのソフトフレームライター(黄色い炎)を使って、葉巻フット(火を点ける側)から1cm程離して、葉巻を水平から15度の角度で固定し、回転させつつ、縁部分から燃焼させ、中央部分まで火が回るまでしっかりと炙り(約3分10秒間)、葉巻フットのラッパーが2mm~3mmほど灰になって着火したことを確認してから、喫煙を開始します。

葉巻テイスティング序盤(1/3ファーストサード)

プラセンシア コセチャ 151 ラ・ムジカ/Plasencia Cosecha 151 La Musica Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙序盤ファーストサード

※最初に、葉巻(プレミアムシガー)は、葉巻1本の喫煙が進むごとに複雑な味(フレーバー)が順番に、または交互に訪れることを楽しむものであるため、この葉巻/シガー喫煙レビューも、葉巻を3等分に最初の1/3を序盤(ファーストサード)、真ん中の2/3を中盤(セカンドサード)、最後の3/3を終盤(ファイナルサード)と分けて喫煙レビューを記載したいと思います。

序盤は、少しの強さを伴う濃厚な杉の木と素朴な土の味からスタートする。

直ぐに、少量の革の味が追加される。

僅かに刺激がある煙だが、クローブやナツメグやスターアニス等のミックス・スパイスの風味を含んだ素朴な土の味が、私をとても心地良い気分にさせてくれる。

レトロヘイルにより副鼻腔に煙を通すと、しっかりと鼻腔を刺激するたっぷりの繊細なペッパー(白胡椒?)があることを確認する。

燃焼挙動は良好で、火入れ修正を必要とすることなく、火は均一に燃え進む。

ストレングス(ニコチン量)はミディアム、フレーバー(風味)はミディアム~ミディアムフルと言ったところか。

強い煙だが、それはたっぷりのペッパー・スパイスがそう思わせるだけで、ニコチン自体はそれほど強く無さそうだ。

副流煙の香りには、甘さ控えめの香ばしい香りがある。

喫煙開始20分時点で、1回目の灰折を行う。

灰は心地良い感触と共に、綺麗に折れる。

この葉巻は、同じ年度に収穫されたタバコ葉のみを使用したヴィンテージの”ホンデュラン・ピューロ”だが、確かに”ニカラグアン・ピューロ”の味ではないし、”ドニミカン・ピューロ”の味とも少し違う。

だが、どちらかというと、素朴な土の味を味わえることから、ドミニカ共和国産ピロト・クバーノ種のタバコ葉の味に近いかも知れない。

プラセンシア コセチャ 151 ラ・ムジカ/Plasencia Cosecha 151 La Musica Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙序盤の終わり頃ファーストサード

葉巻テイスティング中盤(2/3セカンドサード)

プラセンシア コセチャ 151 ラ・ムジカ/Plasencia Cosecha 151 La Musica Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙中盤セカンドサード

喫煙開始から25分以降の中盤は、序盤の味を引き継ぐが、序盤初期に感じた煙の強さは少し弱まり、甘さの無い少量のカカオ豆の味が追加される。

同じホンデュラン・ピューロである”カマチョ コロホ ロブスト”の味を少し思い出したが、今回喫煙しているこの葉巻の方が、間違いなく上質な煙であると断言できる。

喫煙開始40分時点で、メインバンドロール(シガーリング)を剥がす。

メインバンドロールは接着剤の量が多く、剥がすことに少し手間取ったが、問題なく剥がすことが出来た。

喫煙開始45分時点で、2回目の灰折を行う。

この葉巻は、背景にある甘さが少ないかも知れないが、古めかしい旅館に宿泊しているときに感じるような素朴な土の味が、とても心地良い気分にさせる。

この葉巻の喫味は、私が好きなドミニカ共和国産の”ラ・ガレラ”葉巻ブランドの味を彷彿とさせる。

遅ればせながら、とても旨い葉巻であることをこの時点で伝えておきたい。

プラセンシア コセチャ 151 ラ・ムジカ/Plasencia Cosecha 151 La Musica Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙中盤の終わり頃セカンドサード

葉巻テイスティング終盤(3/3ファイナルサード)

プラセンシア コセチャ 151 ラ・ムジカ/Plasencia Cosecha 151 La Musica Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙終盤ファイナルサード

喫煙開始から50分以降の終盤は、序盤・中盤の味を引き継ぎ、素朴な土の味を主体に、濃厚な革と杉の木と少量のカカオ豆の味を味わいながら吸い進む。

終盤からのストレングス(ニコチン量)は、ミディアムからミディアムフルへと移行する。

喫煙開始74分時点で、3回目の灰折を行うと同時に、サブバンドロールを剥がす。

喫煙開始87分時点からは、この時点まで感じることが無かった苦み成分が発生し始め、味のバランスが崩れ始めたことから、この辺で喫煙を終了することとした。

プラセンシア コセチャ 151 ラ・ムジカ/Plasencia Cosecha 151 La Musica Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙終了後ファイナルアッシュ

葉巻テイスティング総評

総評として、この、”プラセンシア コセチャ 151 ラ・ムジカ/Plasencia Cosecha 151 La Musica”は、少しの強さを伴う素朴な土の味と杉の木と革と少量のカカオ豆の味に、しっかりと鼻腔を刺激するたっぷりの繊細なペッパー(白胡椒?)、背景にあるクローブ、ナツメグ、スターアニス等のミックス・スパイスの風味が味わえる葉巻だと言える。

今回初めて、同一年に収穫されたタバコ葉のみで巻かれたビンテージ物の”ホンデュラン・ピューロ”を喫煙したが、私がホンジュラス産のタバコ葉に常々感じていた”麦わら由来のドライ感”は一切感じること無く、とても上質な煙を楽しむことが出来た。

ホンジュラス産のタバコ葉の味は、ニカラグア産やドミニカ共和国産のタバコ葉ほどの地位を確立できていないと考えるが、プラセンシアがホンジュラスで栽培したこのタバコ葉を味わう限りでは、十分過ぎるほどの出来と言って良いだろう。

味わいとしてはニカラグア産のタバコ葉の味ではなく、ドミニカ共和国産のタバコ葉の味に近いように感じる。

その古めかしい素朴な土の味は、多くの人にとってどうかは分からないが、私にとってはとても心地良い気分にさせてくれる味だ。

だが、価格のことを考えると、1本2,800円を出費してまたリピート購入してみたいかどうかは分からない。

要は今現在、ホンジュラス産のタバコ葉でこの味を実現するには、多額の費用が掛かるということなのだろう。

今回の葉巻独自5段階評価は、価格が割高であることを鑑みて、4.5/5点寄りの4.0/5点とした。

参考までに、この、”プラセンシア コセチャ 151/Plasencia Cosecha 151”葉巻シリーズは、”シガーアフィショナード/Cigar Aficionado”にて、89ポイント~92ポイントという高評価を得ており、この”ラ・ムジカ”(ロブスト)ビトラに於いても、92ポイントという高評価を得ています。また、この”ラ・ムジカ”(ロブスト)ビトラは、2024年の葉巻トップ25(92ポイント第17位)に入賞しています。

喫煙時間

喫煙時間:95分

味覚フレーバーグラフ

チョコレート(カカオ豆) ★★☆☆☆
スィーツ(甘さ) ★★☆☆☆
クリーム(滑らかさ) ★★☆☆☆
コーヒー ★★☆☆☆
トースト(パン・小麦粉) ★☆☆☆☆
木(杉・オーク等) ★★★☆☆
★★★☆☆
土(素朴さ) ★★★★☆
草(わら・ハーブ含む) ★☆☆☆☆
ナッツ ★★☆☆☆
ペッパー(胡椒・唐辛子) ★★★★☆
フルーツ(酸味含む) ★☆☆☆☆

葉巻/シガー 初心者・女性へのおすすめ度

おすすめ度:★★★★☆

世界各国葉巻値段比較(アメリカ・ヨーロッパ・日本)

  • アメリカ国内参考価格 $13.50 (1ドル148円換算にて1,998円)
  • ヨーロッパ圏内参考価格 €15.50 (1ユーロ160円換算にて2,480円)
  • 日本国内価格 ¥2,800 (参考日本販売価格倍率1.25倍)

葉巻重量

  • 購入時重量 13.54g
  • 加湿・熟成後重量 13.50g (葉巻ヘッドカット後重量13.31g)
  • ドライシング後重量 13.24g (葉巻ヘッドカット後)
  • △減少重量 (△減少割合) △0.07g (△0.53%)

ギャラリー

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