プラセンシア レゼルバ 1898 ロブスト/Plasencia Reserva 1898 Robusto
葉巻/シガー情報
ブランド名 | プラセンシア |
シリーズ名 | レゼルバ 1898 |
ビトラ | ロブスト |
葉巻の長さ | 120.7mm (4.75インチ) |
葉巻の直径(リングゲージ) | 20.6mm (52) |
ラッパー | ニカラグア産 ハラパ地区 コロホ種 |
バインダー | ニカラグア産 (ホンジュラス産?) |
フィラー | ニカラグア産 & ホンジュラス産 (ニカラグア産のみ?) |
生産国 | ニカラグア製 |
価格 | 1,350円 (2023年9月現在) |
この”プラセンシア レゼルバ 1898 ロブスト/Plasencia Reserva 1898 Robusto”の葉巻/シガー喫煙レビュー
今回、私が葉巻/シガー喫煙レビューする葉巻は、ニカラグアとホンジュラスに巨大なタバコ葉農場を持つ葉巻メーカー”プラセンシア”が製造する葉巻シリーズからの1本である、”プラセンシア レゼルバ 1898 ロブスト/Plasencia Reserva 1898 Robusto”(日本の財務省登録名称は”プラセンシア 1898 ロブスト”)です。
この葉巻は、以前に葉巻喫煙レビューをした、”プラセンシア レゼルバ 1898 コロナ/Plasencia Reserva 1898 Corona”の、別ビトラ版となります。
以前喫煙した、”プラセンシア レゼルバ 1898 コロナ”には、あまり良い印象がありませんでしたが、リーズナブル系の葉巻とは言え、あの、”プラセンシア”が作る葉巻ですので、そんな不味い葉巻である筈がありません。
おそらくは、たった8日間しか加湿・熟成していなかったからか、着火方法が悪かったからか、吸い方に問題があったからか、等々、私に原因があったからではないかと考え、再度、違うビトラで喫煙レビューをしてみようと思い、購入してみました。
今回は、加湿・熟成期間として、1ヶ月間以上、自宅のヒュミドールで寝かしていましたので、加湿の面では、取り敢えず問題はないと思います。
本当は、3ヶ月間以上加湿・熟成するのが良いのでしょうが、どうしても我慢できずに吸ってしまいますね。(^^;)
今回の葉巻は、ニカラグアにある、”プラセンシア S.A./Plasencia S.A.”工場で製造されたものとなります。
ニカラグアにあるプラセンシアのタバコ葉農園で栽培されたコロホ種のラッパーは、5年以上保管されたものを使用しているようです。
とても濃い茶褐色をしたラッパーが巻かれた葉巻は、とても旨そうに見えます。
それでいて、1本1,350円という、プラセンシアとしてはとてもリーズナブルな価格で販売されています。
最近、1本1,500円以下の葉巻が、とても安い葉巻に思えてしまって、困っています。(^^;)
それは兎も角、前回、あまり旨いと思えなかったこの、”レゼルバ 1898”シリーズの葉巻に、今回私はどんなレビューを書けるのか、とても楽しみです!
それでは、”プラセンシア レゼルバ 1898 ロブスト/Plasencia Reserva 1898 Robusto”葉巻/シガーの喫煙レビューを開始しましょう。
葉巻外観・コールドドロー
まずは外観から見ていきましょう。
ニカラグアのハラパで栽培されたコロホ種のラッパーで巻かれている、”プラセンシア レゼルバ 1898 ロブスト/Plasencia Reserva 1898 Robusto”は、マデューロ色(茶褐色)をしていて、僅かな艶はありますが、基本的にザラザラした質感をしていて、それが逆に、とても旨そうに見えます。
葉巻に巻かれているバンドロール(シガーリング)は、小豆色をメインとした中に、白色と金色で文字が描かれているシンプルな作りとなっています。
葉巻を指で摘まんでみると、しっかりと硬く、十二分な量のタバコ葉が使われていると思います。
葉巻ボディからは、少しのスパイスを含んだ、香ばしい香りを放っています。
葉巻全体を手に持って確認すると、特段、太い葉脈などは見当たりません。
この葉巻は、平均室温27℃・湿度70%に維持した自家製ヒュミドール内にて、34日間の加湿・熟成を行っています。
葉巻喫煙を開始する3時間程前に、葉巻をドライ・ボックス(葉巻の空き箱)に移し、”ドライ・ボクシング”を行っています。
シガーカッターでヘッド(吸い口側)をフラットカットして、コールドドロー(火を点けずに吸う)を行うと、ローストした干し草の香りがして、引き抵抗は、少し重めですが、良好の範囲内だと思います。
今回は、ブタンガス詰め替えタイプのソフトフレームライター(黄色い炎)を使って、葉巻フット(火を点ける側)から1cm程離して、葉巻を水平から20度の角度で固定し、回転させつつ、縁部分から燃焼させ、中央部分まで火が回るまでしっかりと炙り(約2分30秒間)、葉巻フットのラッパーが2mm~3mmほど灰になって着火したら、その後、パージ(葉巻を咥えて息を吹く)を行って、喫煙を開始します。
葉巻テイスティング序盤(1/3ファーストサード)
※最初に、葉巻(プレミアムシガー)は、葉巻1本の喫煙が進むごとに複雑な味(フレーバー)が順番に、または交互に訪れることを楽しむものであるため、この葉巻/シガー喫煙レビューも、葉巻を3等分に最初の1/3を序盤(ファーストサード)、真ん中の2/3を中盤(セカンドサード)、最後の3/3を終盤(ファイナルサード)と分けて喫煙レビューを記載したいと思います。
序盤は、深煎りした重厚な杉の木とペッパーと仄かな甘い風味が混ざり合った味でスタート。
上質な味で、以前吸ったコロナビトラとは、良い意味で明らかに異なっている。
喫煙開始6分時点で、コーヒーと土の味も追加される。
旨い!
引き抵抗(ドロー)は少し重めとは言え、比較的良好で、煙も引き込みやすい。
ストレングス(ニコチン量)はミディアムで、フレーバー(風味)はミディアムフルと言ったことろか。
リーズナブル系葉巻であるにも関わらず、副流煙の香りは甘く香ばしい。
前回吸ったコロナビトラで感じた唐辛子の辛みは、一体なんだったのかと頭を悩ます。
ただハズレを引いただけなのか、コロナビトラに限っての辛みなのか、加湿・熟成期間が8日と短すぎたからなのか、それは定かではない。
1本1,350円で、この上質な味が出せるとは恐れ入る。
喫煙開始16分時点で、黒胡椒の辛みが少し強くなるが、決して唐辛子の辛みではない。
背景にある甘み成分が何の味なのか、ずっと考えていたが、ローストした蜂蜜やカカオ豆の甘さだと結論付けた。
葉巻テイスティング中盤(2/3セカンドサード)
喫煙開始から25分以降の中盤は、まず1回目の灰折から始める。
灰は小気味良く、綺麗に折れた。
燃焼挙動も良好で、片燃えすることもなく、均等に燃焼は進行する。
中盤の味は、序盤とほぼ変わらない味で吸い続けることが出来る。
喫煙開始30分時点で、僅かだがロースト由来の仄かな苦みを感じだす。
だが決して嫌な苦さではない。
これは甘み成分が、まだしっかりと存在しているお陰だと思う。
喫煙開始38分時点で、僅かなコーヒー由来の酸味を検出したが、現時点では全く気にする必要なないだろう。
ここで初めてレトロヘイルで煙を副鼻腔へ通してみたが、しっかりとペッパーが効いていることを確認した。
コロホラッパーを使用した葉巻らしい味を堪能できる。
喫煙開始45分時点で、バンドロール(シガーリング)を剥がす。
葉巻テイスティング終盤(3/3ファイナルサード)
喫煙開始から50分以降の終盤は、序盤・中盤の味を引き継いでいる。
喫煙開始60分時点で、2回目の灰折を行う。
中盤に出始めた僅かな苦みと酸味も、増えることはない。
喫煙開始70分時点では、ロースト感は多少増したものの、大きな味の劣化はない。
ロースト感が少し強くなりだした時点で、喫煙を終了することとした。
葉巻テイスティング総評
総評として、この、”プラセンシア レゼルバ 1898 ロブスト/Plasencia Reserva 1898 Robusto”は、深煎りされた重厚で上質な杉の木とコーヒーと土の味に、しっかりと効いたペッパー、背景のローストした蜂蜜やカカオ豆の甘さを楽しめる、終盤まで劣化の少ない良質な葉巻だと言える。
この葉巻の最も大きな特徴は、リーズナブル系葉巻でありながら、1本2,000円クラスの葉巻でしか味わえない、甘く香ばしい副流煙の香りにあると考える。
副流煙の香りなんて、喫煙とは何の関係もないと思われるかも知れないが、副流煙は葉巻を吸うときに否が応でも鼻から入って来るため、とても重要な要素であることを私は最近知った。
勿論、風のない室内で喫煙する場合に限っての話だ。
1本2,000円以上する葉巻で、終盤直ぐに味が劣化し始める葉巻を吸うぐらいなら、終盤まで味が劣化しにくい上に、1本1,350円で購入できるこの葉巻を選択するだろう。
プラセンシアの葉巻はこれまでに4本喫煙したが、最上位は1本2,100円の”プラセンシア レゼルバ オリジナル トロ”であることは間違いないが、1本2,150円の”プラセンシア コセチャ 146 サンルイス”と比較すると、今回喫煙した終盤まで劣化の少ない、この”プラセンシア レゼルバ 1898 ロブスト”に軍配が挙がるだろう。
この葉巻はラッパーに、私が個人的に好きなコロホ種のタバコ葉を使用しているが、マデューロ色をしていることから、香りの強いリジェロ(タバコの茎の最上部の葉)のサングロウンを使用をしていると推測するが、それも今回の高評価に貢献していると考える。
前回喫煙したコロナビトラで感じた強い唐辛子の辛みは、手巻きである葉巻固有のブレであることも考えらえる。
細いビトラであるほど、フィラーに使用するタバコ葉の配合は難しいのかも知れない。
大手葉巻メーカーであるので、フィラーをバインダーで巻く作業はシガーローラーを使用していると考えるが、それでも手巻き作業で、各ビトラを同じような味に整えるトルセドールの腕に関心してしまう。
しかし結局のところ、製品化されたそれぞれの葉巻の味は、葉巻愛好家のレビューでしか分かり得ないということだろう。
この葉巻の喫煙時間は80分と長く、最後まで味に飽きることなく喫煙することが出来た。
この葉巻の”葉巻独自5段階評価”は、価格もリーズナブルであることから、4.0/5点とした。
喫煙時間
喫煙時間:80分
味覚フレーバーグラフ(追記レビュー時毎に更新)
チョコレート(カカオ豆) | ★★☆☆☆ |
スィーツ(甘さ) | ★★★☆☆ |
クリーム(滑らかさ) | ★★★☆☆ |
コーヒー | ★★★★☆ |
トースト(パン・穀物) | ★★☆☆☆ |
木(杉・オーク等) | ★★★★☆ |
革 | ★☆☆☆☆ |
土(素朴さ) | ★★★★☆ |
草(ハーブ含む) | ★☆☆☆☆ |
ナッツ | ★★☆☆☆ |
ペッパー(胡椒・唐辛子) | ★★★★☆ |
フルーツ(酸味含む) | ★☆☆☆☆ |
葉巻/シガー 初心者・女性へのおすすめ度(追記レビュー時毎に更新)
おすすめ度:★★★★☆
世界各国葉巻値段比較(アメリカ・ヨーロッパ・日本)
- アメリカ国内参考価格 -
- ヨーロッパ圏内参考価格 €6.00 (1ユーロ160円換算にて960円)
- 日本国内価格 ¥1,350 (参考日本販売価格倍率1.41倍)
葉巻重量 (2024/6/22追記レビュー時のデータ)
- 加湿・熟成後重量 14.29g (葉巻ヘッドカット後重量13.98g)
- ドライシング後重量 13.91g (葉巻ヘッドカット後)
- △減少重量 (減少割合) △0.07g (0.50%)
ギャラリー
追記:葉巻喫煙レビュー 葉巻喫煙日:2024/6/22
今回で3本目となる”プラセンシア レゼルバ 1898 ロブスト”を喫煙する。
平均室温26℃・湿度66%の自宅ヒュミドールにて、22日間加湿・熟成したものを吸う。
喫煙前に13時間ほど、湿度57%のヒュミドール内で”ドライ・ボクシング”を行ってから、喫煙を開始する。
ここ最近、湿度が高くなってきたことで、ドライシングボックス内の湿度も上がってきたこともあり、通常よりも長い時間のドライシングを実施した。
着火はブタンガス詰め替え式ソフトフレームライターを使用して、約3分半かけて着火する。
自宅リビングソファーにて、2019年に放映が開始された”ザ・ルーキー 40歳の新米ポリス!?”シーズン2を見ながら喫煙する。
序盤は、濃厚な杉の木の味からスタートする。
直ぐに、革とコーヒー豆の味が追加される。
煙には、ごく僅かな酸味と苦みが含まれているため、喫味は強く感じるが、ニコチン量はそれほど多くはない。
背景には、コーヒー豆やカカオ豆の甘さがある。
なかなか旨い。
但し、煙には、ごく僅かな酸味と苦みが含まれているため、喫味は強く感じる。
このヘビーな喫味は、過去に喫煙した”ロッキーパテル エッジ スマトラ トロ”に似ていると言えるだろう。
”ロッキーパテル エッジ スマトラ トロ”もプラセンシアが製造している葉巻であるため、当然と言えば当然だ。
副流煙の香りには、十分に甘く香ばしい香りが含まれている。
レトロヘイルにより煙を副鼻腔に通すと、しっかりと効いたブラックペッパー(黒胡椒)とホットペッパー(赤唐辛子)が含まれていることが分かる。
さらにしっかりとドライシングを行ったお陰か、軽い小麦粉の風味も確認できる。
リーズナブルでありながら、良く出来た旨い葉巻だと思うが、私には少し煙が重厚過ぎるかも知れない。
喫煙開始から60分以降は、急に苦みが発生しだしたため、喫煙を終了することとしたが、喫煙開始からの1時間は問題らしい問題もなく、快適に喫煙することが出来た。
今回の葉巻独自5段階評価は、ごく僅かな酸味や苦みがあることや、私には煙が重厚過ぎることもあるが、この価格でこの味を実現できていることを鑑みて、前回と同様の4.0/5点とした。
喫煙時間約65分。
追記:葉巻喫煙レビュー 葉巻喫煙日:2024/1/4
自宅ヒュミドールにて40日間加湿・熟成したものを吸う。
ヒュミドールは、平均室温15℃・湿度72%の設定。
葉巻は喫煙の3時間程前から”ドライ・ボックス”に入れて、”ドライシング”を行っている。
今回で2本目となる、”プラセンシア レゼルバ 1898 ロブスト/Plasencia Reserva 1898 Robusto”を喫煙する。
2023年に公開されたアメリカ映画の”インディ・ジョーンズと運命のダイヤル”(ハリソン・フォード主演)を見ながら、リビングで喫煙する。
深煎りされた重厚な杉の木と土とカカオ豆の味に、しっかりと効いたペッパー(黒胡椒と唐辛子)、背景には深くローストされたカカオ豆の甘みを味わえる葉巻だ。
燃焼挙動は良好で、片燃えに対する数回の火入れ修正のみで済む。
引き抵抗(ドロー)はとても良く、重くも軽くもなく、適度な吸引力でたっぷりの煙を口蓋に引き込むことが出来る。
最近、この葉巻シリーズのコロナビトラを喫煙追記レビューしたが、コロナビトラはドローが重く、多少の吸いずらさを感じたが、このロブストビトラは快適な吸い心地であった。
コロナビトラよりも150円値段は高いが、このロブストビトラを購入することをお勧めしたい。
味は前回喫煙したときと比べて、大きな違いはなかったが、少し重厚過ぎる葉巻かも知れない。
この葉巻の葉巻独自5段階評価は、リーズナブルな葉巻であることも鑑みて、据え置きの4.0/5点が妥当だと判断した。
喫煙時間:70分
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