ラ・ガレラ ハバノ ロブスト/La Galera Habano Chaveta Robusto

4.0
ラ・ガレラ ハバノ ロブスト/La Galera Habano Chaveta Robusto Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|ギャラリー1 ロブスト/Chaveta Robusto
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ラ・ガレラ ハバノ ロブスト/La Galera Habano Chaveta Robusto

葉巻/シガー情報

ブランド名 ラ・ガレラ
シリーズ名 ハバノ
ビトラ ロブスト (チャベタ)
葉巻の長さ 127mm (5インチ)
葉巻の直径(リングゲージ) 19.8mm (50)
ラッパー エクアドル産 ハバノ種 (H2000)
バインダー ドミニカ共和国産 コロホ種
フィラー ドミニカ共和国産 ピロト クバーノ種 , クリオロ’98種 , ペロ デ オロ種
生産国 ドミニカ共和国
価格 1,900円 (2023年8月現在)

この”ラ・ガレラ ハバノ ロブスト/La Galera Habano Chaveta Robusto”の葉巻/シガー喫煙レビュー

今回、私が葉巻/シガー喫煙レビューする葉巻は、以前に喫煙レビューした、”ラ・ガレラ ハバノ ハーフコロナ”の別ビトラとなる、”ラ・ガレラ ハバノ ロブスト/La Galera Habano Chaveta Robusto”です。

ここ最近、私の葉巻購入価格帯を、1本2,000円前後まで引き上げたため、とても気になっていたこの葉巻を購入することが出来ました。

”ラ・ガレラ/La Galera”は、1936年にドミニカ共和国で創業した、”タバカレラ パルマ”タバコ葉栽培&葉巻製造工場で製造されている葉巻であり、三世であり四代目オーナーの、”ホセ・アルナルド・ブランコ/Jose Arnaldo Blanco”(通称ジョシー/Jochy)が開発した、自社葉巻ブランドです。

この、”ラ・ガレラ ハバノ”葉巻シリーズの特筆すべき特徴は、エクアドル産ラッパー以外のタバコ葉は、全て自社タバコ葉農園で栽培したタバコ葉を使用していおり、フィラーには、”ピロト クバノ/Piloto Cubano”と、”クリオロ 98/Criollo 98”、そして”金の髪”という異名を持つ、”ピロ デ オロ/Pelo de Oro”という高級品種のタバコ葉が使用されていることです。

以前喫煙レビューした、”ラ・ガレラ ハバノ ハーフコロナ”では、その上質、且つ複雑で濃厚な味にとても感銘を受けました。

しかしながら、小さな”ハーフコロナ”ビトラでは、その本当の実力は分からないと考え、葉巻の標準サイズとも言える、今回の”ロブスト”ビトラを喫煙することで、真の実力を理解できればと考えています。

”これも、きっと旨い葉巻であるに違いない!”という、先入観をもって喫煙レビューするため、この葉巻の評価には多少の忖度があるかも知れませんが、何卒ご容赦を…。(^^;)

それでは、”ラ・ガレラ ハバノ ロブスト/La Galera Habano Chaveta Robusto”葉巻/シガーの喫煙レビューを開始しましょう。

葉巻外観・コールドドロー

ラ・ガレラ ハバノ ロブスト/La Galera Habano Chaveta Robusto Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|ギャラリー1

まずは外観から見ていきましょう。

エクアドル産ハバノ種(H2000)のラッパーで巻かれた”ラ・ガレラ ハバノ ロブスト/La Galera Habano Chaveta Robusto”は、マデューロクラロ色(茶色)をしていています。

葉巻表面にはごく僅かな艶はあるものの、ザラザラした表面仕上げとなっています。

葉巻に巻かれている大きなバンドロール(シガーリング)は、金色をあしらった豪華な作りとなっていて、かなり大きなものが巻かれています。

葉巻を指で摘まんでみると、しっかりとした硬さがあり、ソフトスポットもなく、十分な量のタバコ葉が使われていることが分かります。

葉巻ボディからはの芳香性は、購入当初は芳香が弱いと感じましたが、約1ヶ月間の加湿・熟成後には、甘く香ばしい香りがしてきました。

葉巻全体を手に持って確認すると、特に太い葉脈などは見当たらず、素朴で美しい外観をしています。

この葉巻は、平均気温28℃・湿度66%に維持した自家製ヒュミドール内にて、30日間の加湿・熟成を行っています。

葉巻喫煙を開始する2時間前に、葉巻をドライ・ボックス(葉巻の空き箱)に移しての、”ドライ・ボクシング”を行っています。

シガーカッターでヘッド(吸い口側)をフラットカットして、コールドドロー(火を点けずに吸う)を行うと、軽く燻された干し草の香りがして、引き抵抗は、重くも軽くもなく、良好と言えます。

今回は、ブタンガス詰め替えタイプのソフトフレームライター(黄色い炎)を使って、葉巻フット(火を点ける側)から1cm程離して、葉巻を水平から20~30度の角度で固定し、回転させつつ、縁部分から燃焼させ、中央部分まで火が回るまでしっかりと炙り(約2分15秒間)、葉巻フットのラッパーが2mm~3mmほど灰になって着火したら、その後、パージ(葉巻を咥えて息を吹く)を行って、喫煙を開始します。

葉巻テイスティング序盤(1/3ファーストサード)

ラ・ガレラ ハバノ ロブスト/La Galera Habano Chaveta Robusto Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙序盤ファーストサード

※最初に、葉巻(プレミアムシガー)は、葉巻1本の喫煙が進むごとに複雑な味(フレーバー)が順番に、または交互に訪れることを楽しむものであるため、この葉巻/シガー喫煙レビューも、葉巻を3等分に最初の1/3を序盤(ファーストサード)、真ん中の2/3を中盤(セカンドサード)、最後の3/3を終盤(ファイナルサード)と分けて喫煙レビューを記載したいと思います。

序盤は、とても柔らかい、土とカカオ豆と杉と革とナッツの、複合された味からスタート。

最初の一服目から、これほど多くの味がする葉巻は、グランデスティノス ラッシュ ベグエロに続いて2回目だ。

多くの味が上手く融合されて、一つの味として纏まっていながら、各々の味が識別できる葉巻であることに感服する。

とても、旨い!

素朴で柔らかい土とカカオ豆の味が、とても心地良い。

ペッパーは、程良く効いている。

喫煙開始10分時点で、うっかり葉巻を落としてしまい、灰が折れてしまった。

ストレングス(ニコチンの強さ)はマイルド~ミディアムで、フレーバー(風味)はミディアム~ミディアムフルだと言える。

背景にある甘さは、カカオ豆やコーヒーの甘さと言ったところか。

ほんのりとコーヒーの酸味を感じるが、葉巻の味の主役がカカオ豆の味なので、この葉巻の味に合った酸味と言える。

喫煙開始20分時点で、トースト(パン)の味も追加される。

ラ・ガレラ ハバノ ロブスト/La Galera Habano Chaveta Robusto Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙序盤の終わり頃ファーストサード

葉巻テイスティング中盤(2/3セカンドサード)

ラ・ガレラ ハバノ ロブスト/La Galera Habano Chaveta Robusto Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙中盤セカンドサード

喫煙開始から25分以降の中盤は、序盤の旨さをそのまま引き継ぎ、喫煙を楽しむことが出来る。

喫煙開始26分時点で、バンドロール(シガーリング)を剥がすと同時に、2回目(?)の灰折を行う。

灰はしっかりと形を保って折れる。

燃焼挙動は、比較的良いと言える。

副流煙の香りは、”クランデスティノス ラッシュ ベグエロ”と同じくらいに素晴らしいとはいかないまでも、この葉巻の副流煙も甘く香ばしい、良い香りがする。

喫煙開始40分時点で、僅かにほろ苦さを感じだす。

葉巻テイスティング終盤(3/3ファイナルサード)

ラ・ガレラ ハバノ ロブスト/La Galera Habano Chaveta Robusto Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙終盤ファイナルサード

喫煙開始から45分以降の終盤は、まず灰折から始める。

終盤は、味の劣化が始まりだす。

多少の苦みを舌に感じだした。

以前吸った、”ラ・ガレラ ハバノ ハーフコロナ”は、最後まで酸味や苦みを一切感じない葉巻であったため、とても残念に感じるが、どうやら、この”ラ・ガレラ ハバノ”葉巻シリーズは、ビトラの違い、または個体差によって、味が大きく変わるようだ。

喫煙開始60分時点では、序盤の素晴らしい味が嘘であったかのように、味は劣化してしまった。

完全に味が劣化したこの時点で、喫煙を終了することとした。

ラ・ガレラ ハバノ ロブスト/La Galera Habano Chaveta Robusto Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙終了後ファイナルアッシュ

葉巻テイスティング総評

総評として、この”ラ・ガレラ ハバノ ロブスト/La Galera Habano Chaveta Robusto”は、とても柔らかい、土とカカオ豆と杉と革とナッツとトースト(パン)が混ざり合った味に、背景のカカオ豆やコーヒーの甘さと酸味が味わえる葉巻だと言える。

序盤は、とても柔らかくて素朴な土とカカオ豆の味を堪能出来たが、中盤の終わり頃からは苦みと酸味が強くなり、味のバランスが崩れ出したのは、とても残念だ。

以前吸った別ビトラの、”ラ・ガレラ ハバノ ハーフコロナ”は、全般を通して苦みや酸味を感じなかったため、この、”ラ・ガレラ ハバノ”葉巻シリーズは、ビトラの違いや葉巻の個体差によって、味が大きく変わるのかも知れない。

シガーアフィショナードの評価でも、ハーフコロナビトラが91ポイントであるのに対し、このロブストビトラは87ポイントとなっており、私の所感と一致していることにも頷ける。

ただし、序盤だけに限れば、より多くの味が融合され、一つに纏まった”美味しいタバコの味”として喫煙を楽しめる、今回のロブストビトラの方に軍配が挙がるだろう。

この葉巻の”葉巻独自5段階評価”は、3.5/5点に近い、4.0/5点とした。

近いうちに、”ラ・ガレラ ハバノ ハーフコロナ”をもう一度試してみて、再評価をしてみたいと思う。

もしかすると、素直に4.5/5点を与えることが出来る葉巻かも知れない。

参考までに、この”ラ・ガレラ ハバノ/La Galera Habano”葉巻シリーズは、”シガーアフィショナード/Cigar Aficionado”にて、87ポイント~92ポイントという高評価を得ており、この”ロブスト(チャベタ)”ビトラに於いては、87ポイントという評価を得ています。

喫煙時間

喫煙時間:62分

味覚フレーバーグラフ(追記レビュー時毎に更新)

チョコレート(カカオ豆) ★★★☆☆
スィーツ(甘さ) ★★★☆☆
クリーム(滑らかさ) ★★★☆☆
コーヒー ★★☆☆☆
トースト(パン・穀物) ★★☆☆☆
木(杉・オーク等) ★★★☆☆
★★★☆☆
土(素朴さ) ★★★★☆
草(わら・ハーブ含む) ★☆☆☆☆
ナッツ ★★☆☆☆
ペッパー(胡椒・唐辛子) ★★★☆☆
フルーツ(酸味含む) ★☆☆☆☆

葉巻/シガー 初心者・女性へのおすすめ度(追記レビュー時毎に更新)

おすすめ度:★★★☆☆

世界各国葉巻値段比較(アメリカ・ヨーロッパ・日本)

  • アメリカ国内参考価格 $8.57 (1ドル148円換算にて1,268円)
  • ヨーロッパ圏内参考価格 €8.60 (1ユーロ160円換算にて1,376円)
  • 日本国内価格 ¥1,900 (参考日本販売価格倍率1.44倍)

ギャラリー

追記:葉巻喫煙レビュー 葉巻喫煙日:2024/5/2

今回が2本目となる”ラ・ガレラ ハバノ ロブスト”を喫煙する。

平均室温23℃・湿度67%の自宅ヒュミドールにて、39日間加湿・熟成したものを吸う。

喫煙前に9時間程ドライボックス内で、”ドライシング”を行ってから喫煙を開始する。

前回この葉巻を喫煙したときは、ドライシングを2時間しか行っていなかったため、終盤から味の劣化が始まってしまったが、今回は9時間のドライシングを行っているため、味が良い方向に変化していることを期待したいと思う。

着火はブタンガス詰め替え式ソフトフレームライターを使用して、約2分30秒間かけて着火する。

自宅リビングソファーにて、2024年3月に公開されたアメリカ映画である、”デューン 砂の惑星 PART2”を見ながら喫煙する。

2021年に公開された”デューン 砂の惑星”2部作の2作目となるこの映画は、前作に引き続き、とても素晴らしい内容と映像を見せてくれた。

但し、今作では、フィルム撮影時の多少のミスを見逃すことが出来なかった。

とても意図して作画しているとは思えない、露出オーバーな場面が、幾つか見受けらた。

デジタル撮影と違い、フィルムでの撮影時のミスは、その後のデジタル処理ではどうにもできないことがあるからだ。

監督の”ドゥニ・ヴィルヌーヴ”も、今まで起用してきたフィルム撮影に慣れている撮影監督である”ロジャー・ディーキンス”との腕の違いを思い知らされたのではないだろうか?

しかしながら、ロジャー・ディーキンスも年のせいか、”フィルム撮影は面倒くさいし、デジタル撮影なら見たままに映るから撮影も楽だ。”などと言っているようだし、今後は信頼が置けるフィルム撮影監督を育てる必要もあるだろう。

私としては、まだ一度もタッグを組んだことが無いと思われる、フィルム撮影に長けた”ホイテ・ヴァン・ホイテマ”と組んで映画を作ってもらいたいと思っているが、映画”オッペンハイマー”等の監督である”クリストファー・ノーラン”に既に囲われてしまっているのだろうか?

そんな撮影ミスを含めて見ても、今回視聴した”デューン 砂の惑星 PART2”は素晴らしい映画であることは間違いない。

この映画は2部作と謳っているが、続編のパート3も話の流れから作れないことは無いため、是非、見てみたいと思っている。

これは映画レビューではないため、本題の葉巻レビューの話に移りたい。

序盤は、杉の木と土とカカオ豆と革の複合された味からスタートする。

背景には、カカオ豆の甘さがある。

この葉巻の良さは、何か1つの味が前に出ることなく、全てが1つとなった味を味わえるところにある。

旨い!

全ての味が融合された、”とっても美味しいタバコの味”がする。

序盤・中盤のストレングス(ニコチン量)はミディアム~ミディアムフル、フレーバー(風味)もミディアムフルと言ったところだろう。

決して葉巻初心者向きの葉巻ではない。

喫煙終盤には、ニコチン量がミディアムフル~フルボディとなるため、甘く見ると危険だ。

しかし、否、だからこそ旨い!

喫煙終盤からは、多少の苦みを舌に感じだすが、それはコーヒー等の苦みではなく、紅茶の苦みであるため、これまた旨い。

私がコーヒーの苦みだと感じるときは、多くの場合、ロースト感が強くなり過ぎているときであり、それは良い意味ではなく、悪い意味合いであることが多い。

しかし、紅茶の苦みだと感じるときは、殆どの場合、心地良い苦みであることが多い。

良く出来た葉巻だ。

9時間のドライシング効果もあり、嫌な苦みや鋭さ(酸味)は皆無であったことを伝えておきたい。

この葉巻はキューバ産葉巻の味を目指して作られた葉巻ではなく、ドミニカ共和国産のタバコ葉の良さを、十二分に味わうことが出来る葉巻だと言えよう。

喫煙終盤で、紅茶の苦みでお腹いっぱいになったと感じたら、それが喫煙終了の合図だ。

欲を言えば、もう少しだけストレングスが弱ければ、よりリピート購入回数が増すのだが、それは欲張り過ぎと言ったところか。

この葉巻の葉巻独自5段階評価は、個人的に、ニコチン量がもう少し弱ければ4.5/5点が付けられるのだが、それでも文句なしの4.0/5点に相応しい葉巻だと判断した。

喫煙時間70分。

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