ロッキーパテル エッジ コロホ トロ/Rocky Patel The Edge Corojo Toro

3.5
ロッキーパテル エッジ コロホ トロ/Rocky Patel The Edge Corojo Toro Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|ギャラリー1 トロ/Toro
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ロッキーパテル エッジ コロホ トロ/Rocky Patel The Edge Corojo Toro

葉巻/シガー情報

ブランド名 ロッキーパテル
シリーズ名 エッジ コロホ
ビトラ トロ
葉巻の長さ 152.4mm (6インチ)
葉巻の直径(リングゲージ) 20.6mm (52)
ラッパー ホンジュラス産 コロホ種
バインダー ニカラグア産
フィラー ホンジュラス産 & ニカラグア産 & 他(非公開)
生産国 ホンジュラス製
価格 2,000円 (2025年7月現在)

この”ロッキーパテル エッジ コロホ トロ/Rocky Patel The Edge Corojo Toro”の葉巻/シガー喫煙レビュー

今回、私が葉巻/シガー喫煙レビューする葉巻は、ロッキーパテルのタビクサ工場で製造された葉巻ではなく、プラセンシアのエル・パライソ工場で製造されたロッキーパテルの葉巻である、”ロッキーパテル エッジ コロホ トロ/Rocky Patel The Edge Corojo Toro”です。

ロッキーパテルの葉巻を吸うのは久しぶりとなりますが、この葉巻はホンジュラスにあるプラセンシアのエル・パライソ工場で巻かれており、前々から吸ってみたかった葉巻シリーズの1つです。

ロッキーパテルの味があまり好みでは無い私でも、プラセンシアの工場で巻かれた葉巻なら問題なく吸うことが出来ると考えて購入しています。(^.^)

さらに、私が独自に考案した”自家製発酵器熟成”を行うことで、どのような味に変貌させることが出来るかを確かめてみたかったということもあります。

以前は”トロ”ビトラにして1本1,350円というリーズナブルな価格が魅力的な葉巻でしたが、今や1本2,000円という中価格の葉巻になってしまったため、旨いと感じられない限りはリピート購入することも無くなるため、今後は”自家製発酵器熟成”の成果次第といったところでしょうか。

過去に喫煙レビューした、この葉巻シリーズのスマトラ種ラッパー仕様となる”ロッキーパテル エッジ スマトラ トロ”は、ヤニクラになることは無いにしても、その重い喫味がネックとなり、トロビトラでありながら90分程度の喫煙時間で終了してしまいましたが、今回の”エッジ コロホ トロ”は”自家製発酵器熟成”によって味が良い方向に改善することが出来れば、2時間程度の喫煙が出来るのではないかと考えています。

さて、私が好きなコロホ種ラッパーを纏ったこの葉巻は、どのような味を提供してくれるのか、これから喫煙するのが楽しみです!

それでは、”ロッキーパテル エッジ コロホ トロ/Rocky Patel The Edge Corojo Toro”(財務省登録名称は”ロッキーパテル エッジ トロ コロホ”)葉巻/シガーの喫煙レビューを開始しましょう。

葉巻外観・コールドドロー

ロッキーパテル エッジ コロホ トロ/Rocky Patel The Edge Corojo Toro Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|ギャラリー1

まずは外観から見ていきましょう。

ホンジュラス産 コロホ種のラッパーで巻かれた、”ロッキーパテル エッジ コロホ トロ/Rocky Patel The Edge Corojo Toro”は、コロラド色(茶色)~コロラドマデューロ色(茶褐色)をしていて、葉巻表面は滑らかで僅かな艶があり、細長い葉脈は確認できますが木目細やかで美しい外観をしています。

葉巻に巻かれているバンドロール(シガーリング)は、葉巻フット側のみ巻かれており、クリーム色の背景の中に、”Rocky Patel The EDGE”とだけ書かれており、”Corojo”の文字は見当たりません。

葉巻を指で摘まんでみると、しっかりと巻かれていながら、葉巻表層部には程良い弾力を備えてます。

葉巻ボディからは、牛舎系の良い香りがします。

この葉巻は、”自家製発酵器”により37日間熟成させた後、平均室内温度29℃・湿度69%に維持した自家製ヒュミドール内にて7日間の加湿・熟成を行っています。

葉巻喫煙を開始する8時間程前に、葉巻を湿度49%のシリカゲル(乾燥剤)入りドライ・ボックス(葉巻の空き箱)に移し、”ドライ・ボクシング”を行っています。

シガーカッターでヘッド(吸い口側)をフラットカットして、コールドドロー(火を点けずに吸う)を行うと、小麦粉の風味を含む麦わらの味がして、引き抵抗は多少重めですが、良好の範囲内と言えるでしょう。

今回は、ブタンガス詰め替えタイプのソフトフレームライター(黄色い炎)を使って、葉巻フット(火を点ける側)から1cm程離して、葉巻を水平から15度の角度で固定し、回転させつつ、縁部分から燃焼させ、中央部分まで火が回るまでしっかりと炙り(約2分50秒間)、葉巻フットのラッパーが2mm~3mmほど灰になって着火したことを確認してから、喫煙を開始します。

葉巻テイスティング序盤(1/3ファーストサード)

ロッキーパテル エッジ コロホ トロ/Rocky Patel The Edge Corojo Toro Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙序盤ファーストサード

※最初に、葉巻(プレミアムシガー)は、葉巻1本の喫煙が進むごとに複雑な味(フレーバー)が順番に、または交互に訪れることを楽しむものであるため、この葉巻/シガー喫煙レビューも、葉巻を3等分に最初の1/3を序盤(ファーストサード)、真ん中の2/3を中盤(セカンドサード)、最後の3/3を終盤(ファイナルサード)と分けて喫煙レビューを記載したいと思います。

序盤は、酸味に近い爽やかさを伴うローストした杉の木の味からスタートする。

リコリス(甘草)やクローブ等のスパイスを含んでいるため、煙は少し濃厚に感じる。

直ぐに、草と小麦粉の味が追加される。

この葉巻の味は、今まで喫煙してきたエル・パライソ工場製(プラセンシア)ロッキーパテルの味とほぼ同じと言って良いだろう。

それは、この葉巻特有の風味が含まれていることを意味している。

その風味とは、おそらく、リコリス(甘草)と草の味が混ざり合った漢方薬や薬膳を彷彿とさせる、”薬臭さ”とでも言おうか。

着火後の引き抵抗(ドロー)は多少重めにも感じるが、ゆっくりと吸い込むことでたっぷりの煙を口蓋に引き込むことが出来る。

レトロヘイルにより副鼻腔に煙を通すと、鼻腔を刺激することの無い適量のペッパー(白黒混合の胡椒)があることを確認する。

ストレングス(ニコチン量)はミディアム、フレーバー(風味)はミディアム~ミディアムフルと言ったところか。

喫煙開始13分時点で、少量のカカオ豆(コーヒー豆)の味が追加される。

喫煙開始20分時点で、1回目の灰折を行う。

灰は”サクッ”とした感触と共に、綺麗に折ることが出来る。

副流煙の香りには、甘く香ばしい香りが含まれている。

喫煙開始27分時点で、少量の革と土の味があることを確認するが、あくまでリコリス(甘草)と草の味が混ざり合った”薬臭さ”が目立つ喫味だ。

ロッキーパテル エッジ コロホ トロ/Rocky Patel The Edge Corojo Toro Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙序盤の終わり頃ファーストサード

葉巻テイスティング中盤(2/3セカンドサード)

ロッキーパテル エッジ コロホ トロ/Rocky Patel The Edge Corojo Toro Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙中盤セカンドサード

喫煙開始から40分以降の中盤は、まず2回目の灰折を行うことから始める。

中盤の味は序盤の味を引き継ぐが、酸味に近い爽やかさは少し弱まり、小麦粉の粉っぽさが少し目立つようになり、煙にはコーヒー豆由来の僅かな苦みが含まれるようになる。

燃焼挙動は良好で、少しの火入れ修正を行うだけで、火は均一に燃え進む。

喫煙開始60分時点で、3回目の灰折を行う。

この時点で思い出したのだが、このリコリス(甘草)と草の味が混ざり合った”薬臭さ”のような味は、過去に喫煙してきた”ドン・ドゥアルテ”葉巻ブランドでも味わっていたのではないだろうか?

その2種類の葉巻に原材料としての関連性は無い筈なのだが、何故かその葉巻の味が頭を過ぎることとなる。

きっと、嫌な苦みや鋭さ等の悪いところが何も無いのに、どこか好きになれないのは、この僅かな苦みを伴う”薬臭さ”が含まれていたからなのだろう。

葉巻テイスティング終盤(3/3ファイナルサード)

ロッキーパテル エッジ コロホ トロ/Rocky Patel The Edge Corojo Toro Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙終盤ファイナルサード

喫煙開始から80分以降の終盤は、序盤・中盤の味を引き継ぐが、カカオ豆(コーヒー豆)の味が少し強さを増し、それに比例するかのように苦み成分も増してくる。

喫煙開始88分時点で、4回目の灰折を行う。

それにしても、退屈な葉巻だ。(^^;)

決して不味くは無いのだが、旨いとも言い難い葉巻だ。

勿論、それは私にとっては、ということに過ぎない。

喫煙開始110分時点で、5回目の灰折を行う。

喫煙開始116分時点の、特段、強い苦みを感じることは無いが、葉巻を指で摘まめなくなる限界まで喫煙した段階で、喫煙を終了することとした。

ロッキーパテル エッジ コロホ トロ/Rocky Patel The Edge Corojo Toro Cigar Review|葉巻/シガー初心者の喫煙レビューブログ|喫煙終了後ファイナルアッシュ

葉巻テイスティング総評

総評として、この”ロッキーパテル エッジ コロホ トロ/Rocky Patel The Edge Corojo Toro”は、酸味に近い爽やかさを伴うローストした杉の木と草と少量の革と土とカカオ豆(コーヒー豆)と小麦粉の味に、鼻腔を刺激することの無い適量のペッパー(白黒混合の胡椒)、背景にリコリス(甘草)と草と小麦粉の味と少量の苦みが混ざり合った漢方や薬膳を思わせる”薬臭さ”がある葉巻だと言える。

まず、”自家製発酵器熟成”に関して言えば、この葉巻に於いてはその効果を確認することが出来なかったように思う。

しかしながら、過去に喫煙レビューした”ロッキーパテル エッジ スマトラ トロ”の時は喫煙時間91分であったことに対し、今回の葉巻では118分も喫煙出来ていることを考えると、自家製発酵器熟成が多少貢献していることも考えられるが、それよりもドライシングにより葉巻内包湿度を適切にコントロールしたことの効果の方が大きいだろう。

この葉巻はロッキーパテルの葉巻とは言え、製造はプラセンシアのエル・パライソ工場であり、使用するタバコ葉もプラセンシアのものが使用されていることから、完全に熟成したタバコ葉が使用されていることだろうし、自家製発酵器熟成が意味を成さなかったのだと考える。

喫煙中盤の時点で、”ドン・ドゥアルテ”ブランドの葉巻の味を思い出したと私は言ったが、よくよく考えてみれば、プラセンシアはどの葉巻工場にもタバコ葉を卸している可能性もあるため、もしかしたら”ドン・ドゥアルテ”を製造している”タバカレラ・ページス・デ・ニカラグア SA”でも使用している可能性はあるだろう。

ロッキーパテルの葉巻はプラセンシア製のものであっても、ロッキーパテル特有の味がどうしても気に入らなかったのだが、その特有の味の正体が、”リコリス(甘草)と草と小麦粉の味と少量の苦みが混ざり合った漢方や薬膳を思わせる薬臭さ”であることを、今回初めて認識することが出来た。

正直言って、私の好みでは無い味だ。

今回は久しぶりにロッキーパテルの葉巻を喫煙してみたが、自家製発酵器熟成を用いても味を変貌させることは出来ず、”ロッキーは、ロッキーの味”であったことは残念に思う。

以前、この葉巻は1本1,350円で販売していたが、今は1本2,000円に値上げしてしまったため、自家製発酵器熟成で味が変わらない限り、リピート購入することも無いだろう。

この葉巻で素晴らしいと言えることは、燃焼挙動と引き抵抗(ドロー)の良さだ。

流石、プラセンシアの優れたトルセドール達と徹底した葉巻製造管理で、葉巻の完成度は驚くほど高いということを最後に伝えておきたいと思う。

今回喫煙した”自家製発酵器熟成”された葉巻の葉巻独自5段階評価は、個人的に好みでは無い風味が含まれているものの、葉巻の完成度の高さ等を鑑みて、3.5/5点とすることとした。

参考までに、この、”ロッキーパテル エッジ コロホ/Rocky Patel The Edge Corojo”葉巻シリーズは、”シガーアフィショナード/Cigar Aficionado”にて、90ポイント~93ポイントという高評価を得ており、この”トロ”ビトラも、90ポイントという高評価を得ています。

喫煙時間

喫煙時間:118分

味覚フレーバーグラフ

チョコレート(カカオ豆) ★★☆☆☆
スィーツ(甘さ) ★★☆☆☆
クリーム(滑らかさ) ★★☆☆☆
コーヒー(苦み含む) ★★☆☆☆
トースト(パン・穀物) ★☆☆☆☆
木(杉・オーク等) ★★★☆☆
★★☆☆☆
土(素朴さ) ★★☆☆☆
草(わら・ハーブ含む) ★★★☆☆
ナッツ ★☆☆☆☆
ペッパー(胡椒・唐辛子) ★★★☆☆
フルーツ(酸味含む) ★★★☆☆

葉巻/シガー 初心者・女性へのおすすめ度

おすすめ度:★★★☆☆

世界各国葉巻値段比較(アメリカ・ヨーロッパ・日本)

  • アメリカ国内参考価格 $8.55 (1ドル148円換算にて1,265円)
  • ヨーロッパ圏内参考価格 €8.80 (1ユーロ160円換算にて1,408円)
  • 日本国内価格 ¥2,000 (参考日本販売価格倍率1.50倍)

葉巻重量

  • 購入時重量 17.18g
  • 自家製発酵器熟成後 17.01g (葉巻ヘッドカット後重量16.86g)
  • 加湿・熟成後重量 16.99g
  • ドライシング後重量 16.90g
  • △減少重量 (△減少割合) △0.09g (△0.53%)

ギャラリー

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