クランデスティノス ラッシュ ベグエロ/Clandestinos Lush Veguero
葉巻/シガー情報
ブランド名 | クランデスティノス |
シリーズ名 | ラッシュ (マデューロ) |
ビトラ | ベグエロ (ロブスト) |
葉巻の長さ | 127mm (5インチ) |
葉巻の直径(リングゲージ) | 19.8mm (50) |
ラッパー | メキシコ産 マデューロ |
バインダー | インドネシア産 |
フィラー | ドミニカ共和国産 & ニカラグア産 |
生産国 | ニカラグア製 |
価格 | 2,100円 (2023年8月現在) |
この”クランデスティノス ラッシュ ベグエロ/Clandestinos Lush Veguero”の葉巻/シガー喫煙レビュー
今回、私が葉巻/シガー喫煙レビューする葉巻は、アメリカ合衆国マイアミのリトル・ハバナに本拠地を置き、ニカラグアで製造している、”クランデスティノス ラッシュ ベグエロ/Clandestinos Lush Veguero”という葉巻です。
この葉巻は、つい最近の2023年3月に日本国に入荷されるようになったものであり、詳しい情報があまりなく、おそらくヨーロッパ圏では、まだ配給されていない葉巻ブランドなのかも知れません。
情報として存在するのは、”クランデスティノス”社のWEBサイトぐらいであり、海外のシガー・サイトでも詳しい情報は得られませんでした。
そんな葉巻ブランドであるにも関わらず、1本2,100円もする葉巻を、何故か購入してしまいました。(^.^)
というのも、日本国内の葉巻販売サイトで、この、”クランデスティノス ラッシュ ベグエロ”の店主による喫煙レビューがあり、それによると、”ブラインド・スモークなら、キューバ産の葉巻と思える”と書かれていたからです!
さらに、同葉巻ブランドの別シリーズである、”ナチュラル ドン・アレハンドロ”に至っては、”ノンキューバ産葉巻の中では、一番美味しい葉巻”とまで書かれていたのです!
そりゃ、もう、買うしかないでしょ!?
ここ最近、私は葉巻の購入予算を、1本2,000円前後まで吊り上げていますので、私にとっては絶好のタイミングで日本国に入荷した葉巻だと言えます。
今現在、私のヒュミドールにストックされている、2,000円前後の葉巻は、
- プラセンシア レゼルバ オリジナル トロ 1本2,100円 ※現時点で喫煙レビュー済み
- A.J.フェルナンデス エンクラーベ ハバノ ロブスト 1本2,060円 ※2023/08/15レビュー追加
- ラ・ガレラ ハバノ ロブスト 1本1,900円 ※2023/08/21レビュー追加
- ドン・ペピン マイファーザー フロール・デ・ラス・アンティラス サングロウン 1本2,100円 ※2023/08/22レビュー追加
等がありますが、それらはどれも素晴らしい外観と豊かな香りを放っていますが、この、”クランデスティノス ラッシュ ベグエロ”だけは別格で、異常なほど濃厚で香ばしく、甘く複雑な香りを放っています。
この葉巻を吸うことを、本当に楽しみにしていました。(^.^)
最近、葉巻の購入方法に関して思うことは、葉巻販売店に新入荷されたものは、予算内であれば必ず購入しておくべきだということを痛感しています。
例えば、最近キューバ産の葉巻が何箱か入荷され始めましたが、葉巻販売店側もすぐに売り切れてしまうことを考慮して、ネット等での入荷告知は控えていたにも関わらず、2週間も経たないうちに完売していました。(^^;)
目新しい葉巻が新入荷されたら、”来週にでも、買ってみようかな”などと考えず、その時その場で購入しておくべきだと、私は悟りました。
自分が興味のある葉巻を買うだけでなく、葉巻販売店側が勧める葉巻(新入荷された葉巻等)を購入して、味見をしてみるという行為は、葉巻の楽しみ方の一つでもあると思います。
今回購入したこの葉巻がどのような味がするのか、とても楽しみです!
それでは”クランデスティノス ラッシュ ベグエロ/Clandestinos Lush Veguero”葉巻/シガーの喫煙レビューを開始しましょう。
葉巻外観・コールドドロー
まずは外観から見ていきましょう。
メキシコ産のラッパーで巻かれた”クランデスティノス ラッシュ ベグエロ/Clandestinos Lush Veguero”は、黒色に近い茶色のオスクロ色(黒褐色)をしていて、とても美しい外観をしています。
葉巻表面は、光を吸収するかのような艶消し仕上げされていて、とても美しいです。
葉巻に巻かれているバンドロール(シガーリング)は2本あり、金色と白色と黒色が使われていて、とても気品のあるデザインとなっています。
また、葉巻ボディの6割程が、”脂取り紙”のようなもので覆われています。
さらに、葉巻フット側には、余ったラッパーが折り込まれていることも特徴としています。
葉巻を指で摘まんでみると、しっかりと硬く、十二分な量のタバコ葉が使われていると思います。
葉巻ボディからは、なんとも言えない、濃厚で香ばしく、複雑で甘い香りがします。
葉巻全体を手に持って確認すると、太い葉脈などは見当たらず、高級感が漂います。
この葉巻は、平均室温28度・湿度65%に維持した自家製ヒュミドール内にて、30日間の加湿・熟成を行っています。
葉巻喫煙を開始する1時間前に、葉巻をドライ・ボックス(葉巻の空き箱)に移しての、”ドライ・ボクシング”を行っています。
シガーカッターでヘッド(吸い口側)をフラットカットして、コールドドロー(火を点けずに吸う)を行うと、ローストした干し草の甘い香りがして、引き抵抗は、重くもなく軽くもなく、良好と言えます。
今回は、ブタンガス詰め替えタイプのソフトフレームライター(黄色い炎)を使って、葉巻フット(火を点ける側)から2cm程離して、炎で煽るようにゆっくり且つ、しっかりと炙り(約4分間)、葉巻フットのラッパーが2mm~3mmほど灰になって着火したら、その後、パージ(葉巻を咥えて息を吹く)を行って、喫煙を開始します。
葉巻テイスティング序盤(1/3ファーストサード)
※最初に、葉巻(プレミアムシガー)は、葉巻1本の喫煙が進むごとに複雑な味(フレーバー)が順番に、または交互に訪れることを楽しむものであるため、この葉巻/シガー喫煙レビューも、葉巻を3等分に最初の1/3を序盤(ファーストサード)、真ん中の2/3を中盤(セカンドサード)、最後の3/3を終盤(ファイナルサード)と分けて喫煙レビューを記載したいと思います。
序盤は、とても香ばしい、杉の木と土とカカオ豆とナッツの味からスタート。
旨い!
最初の一服から、こんなに多くの味がするのは初めてだ。
しかも、ローストされた味ではなく、これは、甘く香ばしい味だ。
直ぐに、香ばしいコーヒーと革の味が追加される。
背景には、メープルシロップやキャラメルの甘さがある。
ペッパーも程よく効いていて、レトロヘイルでの副鼻腔を刺激する強さも、丁度良い。
フレーバー(風味)は複雑で強いのだが、ストレングス(強さ)はミディアムなので、とても吸いやすい。
喫煙開始20分時点で、ごく僅かなコーヒー由来の酸味を感じだす。
勿論、鋭さとは全く無縁の酸味だが、私にとっては必要のない味だ。
葉巻テイスティング中盤(2/3セカンドサード)
喫煙開始から30分以降の中盤は、まず灰折を行う。
灰はそれほど硬くはないが、綺麗に折れる。
中盤の味は、序盤の味の旨さを引き継いでいる。
副流煙の香りも、甘くて香ばしい。
タバコの煙が嫌いな人に、この煙の匂いを嗅がせたら、考えを一変させられるかも知れない。
葉巻テイスティング終盤(3/3ファイナルサード)
喫煙開始から50分以降の終盤は、まずバンドロール(シガーリング)を剥がすことから始める。
背景の甘みが、カカオ豆(ココア)の甘さに変化する。
終盤での味は、香ばしい土とカカオ豆の味を主体に、少量の革とナッツを加えた味だと言える。
序盤の終わり頃から感じだした、ごく僅かなコーヒー由来の酸味はまだ存在するが、決して増えることは無い。
喫煙開始60分時点で、2回目の灰折を行う。
この時点で、僅かな味の劣化を感じだす。
否、それは序盤の素晴らしい味と比較した場合の話であって、通常の上質なマデューロ葉巻の味に近くなったと言った方が、正しいかも知れない。
それにしても、副流煙の甘く香ばしい香りが、素晴らしい。
喫煙開始70分時点でも、嫌な苦みや鋭さは全くなく、快適に喫煙が進む。
喫煙開始80分時点でも、終盤初め頃からの味の劣化もなく、まだ吸い続けられる。
長さ5インチのロブストサイズの葉巻で、ここまで長く、快適に吸い続けられる葉巻は、これが初めてだ。
葉巻を咥える唇と煙に熱を感じだした時点で、喫煙を終了することとした。
葉巻テイスティング総評
総評として、この”クランデスティノス ラッシュ ベグエロ/Clandestinos Lush Veguero”は、とても香ばしい、土とカカオ豆とコーヒーと杉の木と革とナッツの味に、程よく効いたペッパー、ごく僅かなコーヒー由来の酸味、背景にメープルシロップやキャラメルやカカオ豆(ココア)の甘さを味わうことが出来る、素晴らしい葉巻だと言える。
特筆すべきは、ローストされた味がするのではなく、全般を通して、甘く香ばしい味がすることだ。
ごく僅かに感じる、コーヒー由来の酸味は少し残念であったが、それは加湿・熟成期間を、今回の1ヶ月間ではなく、3ヶ月間以上ヒュミドールに転がしておけば、私の嫌いな酸味が消えている可能性もあるだろう。
この葉巻は、キューバ産シガーを長年吸い続けてきた、キューバ葉巻専門店のオーナーの、”ブラインド・テイスティングならキューバ産に思える”というレビューに惹かて購入した葉巻であるが、今回この葉巻を喫煙したことで、今までのノンキューバ産シガーでは味わったことのない、甘く香ばしい味や、豊かな土の味や、奥深いカカオ豆(ココア)の味が、キューバ産シガーであることを特徴付ける味なのではないかと、私なりに推測した。
この喫煙レビューをした数日前に、葉巻販売店でキューバ産シガーである、”モンテクリスト No.5”と、”H.アップマン ハーフコロナ”を、たまたま見つけて購入することが出来たが、キューバ産シガーは熟成されていないことが多いようなので、取り敢えずは3ヶ月後に喫煙してみようと考えている。
そのキューバ産シガー2本を吸っただけで、答えが得られる訳ではないと理解しているが、答えに一歩一歩近づいていくことが、とても楽しく思えてならない。
この”クランデスティノス ラッシュ ベグエロ/Clandestinos Lush Veguero”は、喫煙終了時まで、嫌な苦みや鋭さもなく、ロブストサイズであるにも関わらず、90分以上も喫煙出来たことに、とても驚いている。
この葉巻の、”独自葉巻5段階評価”は、何の迷いもなく、今までの私の最高評価となる、4.5/5点とした。
ごく僅かな酸味さえなければ、上限の5.0/5点だったかも知れない。
喫煙時間
喫煙時間:91分
味覚フレーバーグラフ (追記レビュー時毎に更新)
チョコレート(カカオ豆) | ★★★☆☆ |
スィーツ(甘さ) | ★★★☆☆ |
クリーム(滑らかさ) | ★★★☆☆ |
コーヒー(苦み含む) | ★★★☆☆ |
トースト(パン・小麦粉) | ★★☆☆☆ |
木(杉・オーク等) | ★★★★☆ |
革 | ★☆☆☆☆ |
土(素朴さ) | ★★★☆☆ |
草(ハーブ含む) | ★☆☆☆☆ |
ナッツ | ★★☆☆☆ |
ペッパー(胡椒・唐辛子) | ★★★☆☆ |
フルーツ(酸味含む) | ★★★☆☆ |
葉巻/シガー 初心者・女性へのおすすめ度 (追記レビュー時毎に更新)
おすすめ度:★★★☆☆
世界各国葉巻値段比較 (アメリカ・ヨーロッパ・日本)
- アメリカ国内参考価格 $12.00 (1ドル148円換算にて1,776円)
- ヨーロッパ圏内参考価格 -
- 日本国内価格 ¥2,100 (参考日本販売価格倍率1.18倍)
葉巻重量 (2025年8月23日追記葉巻レビュー時のデータ)
- 購入時重量 13.57g
- 自家製発酵器熟成後 13.64g (葉巻ヘッドカット後重量13.43g)
- 加湿・熟成後重量 13.48g
- ドライシング後重量 13.38g
- △減少重量 (△減少割合) △0.10g (△0.74%)
ギャラリー
追記:葉巻喫煙レビュー 葉巻喫煙日:2025/8/23
今回で4本目となる、”クランデスティノス ラッシュ ベグエロ”を喫煙する。
今回喫煙する葉巻は、”自家製発酵器内密封熟成”方法で27日間葉巻を熟成させ、その後、平均室温29℃・湿度65%の自宅ヒュミドール内にて7日間加湿・熟成させている。(計34日間熟成)
喫煙前に9時間ほど、湿度44%のシリカゲル入りドライシング・ボックス内で、”ドライ・ボクシング”を行う。
今回のドライシングは、夏の暑い時期ということもあり、ヒュミドールの湿度計は65%程度を示していても室内気温は29℃前後であるため、絶対湿度としては室温18℃の時と比較して倍近い湿気量を含んでいることを考慮して、いつもよりも長い時間のドライシングを試みてみた。
しかしながら、ドライシング前に13.48g(カット後)あった葉巻重量は、長時間のドライシング後でも0.10gしか減っておらず、全体重量の0.74%減少という、いつもと同じドライシング結果となってしまった。
本当なら更に5時間程度のドライシングをしたかったのだが、時間も無いためそのまま喫煙を開始することとした。
着火はブタンガス詰め替え式ソフトフレームライターを使用して、約3分かけて着火する。
自宅リビングソファーにて、2020年に配信されたアメリカのスリラー映画である、”悪魔はいつもそこに/The Devil All the Time”を見ながら喫煙する。
この映画には、”スパイダーマン”の”トム・ホランド”、”ステラン・スカルスガルド”の息子である”ビル・スカルスガルド”、”エルヴィス・プレスリー”の孫娘である”ライリー・キーオ”、”ターミネーター:新起動/ジェニシス”の”ジェイソン・クラーク”、” キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー”の”バッキー”こと”セバスチャン・スタン”、”Swallow/スワロウ”の”ヘイリー・ベネット”、”TENET テネット”の”ロバート・パティンソン”等々、そうそうたる顔ぶれが揃って出演している。
”これは本当に、WEB配信映画なのか!?”と、疑いたくなる映画だ。
全ての役者の演技は見事で、文句の付けようもない。
撮影も素晴らしく、WEB配信映画であることを考えると間違っている可能性も高いが、私には35mmフィルムによる撮影であるようにも見えた。
かなりの予算を費やしていると思われる作品だが、内容もそれに比例して素晴らしく、話は淡々と進んで行くが、どんどん惹き込まれていってしまう内容の映画だった。
こういう映画を常に見ることが出来れば幸いなのだが、たまに血迷ってくだらない映画を選択してしまうことは否めない。
ま、そんな海外映画の話はさておき、早速、葉巻レビューに入りたいと思う。
序盤は、酸味に近い爽やかさを伴う濃厚な杉の木とカカオ豆とナッツと土の味でスタートする。
背景には、カカオ豆の甘さと小麦粉の風味がある。
そして、最初の一服目から、舌に苦みを感じてしまう。
がっかりしてしまった…。
この苦みは、間違いなくドライシング不足によるものだろう。
ここ最近、他の葉巻でも苦みを感じてしまうことがあったが、その理由はこの暑さで相対湿度としては65%を示していても、絶対湿度としてはその2倍に近い量の湿気があることによるものだと考えられる。
対策としては、ドライシングで葉巻重量を△1.00%~△1.20%程度減少させる必要があると考えていたのだが、今回はその時間を惜しんでしまったため、このような結果になってしまったのだろう。
仕方なくそのまま喫煙を続けると、喫煙時間30分以降からは苦みがそれほど気にならなくなったが、苦みが完全に無くなった訳ではない。
がっかりしながらもそのまま喫煙を続けて、最終的には80分間という通常の喫煙時間を問題なく喫煙しまった。
どんな味の葉巻であっても、最近の私は葉巻の良いところを見ることが出来るようになっていることに、恐ろしくなる。
今回の結果は残念だったが、この失敗を次の葉巻喫煙に活かそうと前向きに考えることにした。
今回の”自家製発酵器熟成”された葉巻の葉巻独自5段階評価は、私のドライシング・ミスで苦みを発生させてしまったが、その時の気温に適した葉巻内包湿度を減少させることが出来れば、きっと問題ない葉巻であったと考えて、前回と同様の4.0/5点とすることとした。
喫煙時間80分。
追記:葉巻喫煙レビュー 葉巻喫煙日:2023/12/20
自宅ヒュミドールにて71日間加湿・熟成したものを吸う。
ヒュミドールは、平均室温26℃・湿度72%の設定。
喫煙開始5時間前からドライボックス内に葉巻を入れて、ドライシングを行う。
今回が3本目の”クランデスティノス ラッシュ ベグエロ”を喫煙する。
着火は、詰め替え式ソフトフレームライターにて3分程かけて着火。
2023年5月に公開された洋画の、”カンダハル 突破せよ”(ジェラルド・バトラー主演)を見ながら、リビングで喫煙する。
序盤は、ごく僅かな酸味を含んだ、杉の木とカカオ豆と土の味からスタートする。
背景にはカカオ豆の甘さがある。
最初から香る、甘く香ばしい副流煙の香りが素晴らしい。
適量のペッパーは、胡椒だけでなく、唐辛子の要素も含まれる。
前回喫煙した2本目よりも、初回喫煙した”クランデスティノス ラッシュ ベグエロ”の味に近く、この葉巻のカカオ豆と土の旨さを十分に堪能できる。
ごく僅かな酸味は感じるものの、甘く香ばしい香りがその酸味を打ち消してくれる。
今回喫煙した葉巻の色は、前回のものと比べるとしっかりと黒く、発酵・熟成が十分に行われたラッパーを使用した葉巻のようだ。
この葉巻を購入するときには、ラッパーの色が最も黒色に近い葉巻を選択することをお勧めしたい。
喫煙開始から60分時点からは、甘さも減少し、多少の苦みも感じだすが、これは葉巻特有の現象であり、特段問題はないだろう。
前回の喫煙では、この葉巻の葉巻独自5段階評価を4.5/5点から4.0/5点に落とすことになってしまったが、今回の喫煙で評価を戻すことも検討してみたが、やはり4.5/5点寄りの4.0/5点が妥当であると考え、前回のまま据え置くこととした。
喫煙時間:約75分
追記:葉巻喫煙レビュー 葉巻喫煙日:2023/11/26
自宅ヒュミドールにて57日間加湿・熟成したものを吸う。
ヒュミドールは、平均室温20℃・湿度72%の設定。
喫煙開始2時間前からドライボックス内に葉巻を入れて、ドライシングを行う。
今回が2本目の”クランデスティノス ラッシュ ベグエロ”を喫煙する。
着火は、詰め替え式ソフトフレームライターにて3分程かけて着火。
2023年1月に公開された洋画の、”ブラック・サイト”(ミシェル・モナハン主演)を見ながら、リビングで喫煙する。
僅かな酸味を伴う杉の木とカカオ豆と土とナッツの味から、喫煙はスタートする。
上質な味ではあるが、前回吸ったこの葉巻の味とは少し様子が異なり、最初の一服目からごく僅かな酸味(揮発性成分)を伴っている。
さらに、カカオ豆と土の味が前回に比べてかなり弱く感じる。
そして、煙が少々粉っぽい。
前回よりも1ヶ月以上自宅ヒュミドールにて加湿・熟成を行ったにも関わらず、前回喫煙したときの感動は全く無い。
しかしながら、副流煙の甘く香ばしい香りは健在だ。
その副流煙の香りの良さだけが、唯一の救いとなっている。
ここまで葉巻の個体差があると、リピート購入する葉巻とするには少々抵抗がある。
喫煙後半に、カカオ豆や土の味が増すかも知れないと思っていたが、それも無く、酸味(揮発性成分)にも序盤から終盤にかけてずっと付き纏われる結果となった。
ちなみに、今回の葉巻はラッパーの色が前回のものと比べると、黒色に近い茶褐色から、かなり薄く濁った茶色であったことも、味に影響してるかも知れない。
この”クランデスティノス”という葉巻ブランドは、公式ホームページからしか詳しい情報が得られないが、おそらく、自社タバコ葉栽培農園や自社葉巻工場を持っておらず、全て外注によって作られている葉巻のようだが、品質管理は全て下請け業者に”お任せ状態”となっているのだと予測する。
契約農家からタバコ葉を買い入れている大手の葉巻会社では、自社の品質管理者を農園に派遣・常駐させて栽培から品質管理を行わせているところもあるようだが、小さなブティック・ブランドでは全てお任せにするしか方法がないのかも知れない。
また、それをマスター・ブレンダーの仕事の1つとしているところもあるようだ。
私は常々、ブレンダーは難しく大変で責任を伴う仕事だと思っている。
1シーズンだけ旨い葉巻を作れば良い訳ではなく、毎年毎年、同じ品質の葉巻を作らせる必要がある訳だから、下手に旨い葉巻ブレンドを完成させても、その味を継続させることが出来なければ、全く意味を成さなくなるからだ。
今回の”クランデスティノス ラッシュ ベグエロ”の喫煙で、葉巻独自5段階評価は3.5/5点寄りの4.0/5点に格下げにするしかなさそうだ。
まだもう1本、この葉巻は私のヒュミドール内に転がっているため、その時にまた再評価したいと考えている。
喫煙時間:約80分
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