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35mmフィルムカメラモノクロ写真作例
写真プロジェクトタイトル
シリーズタイトル
WALL シリーズ
*このカテゴリーは、35mmフィルムモノクロ写真の、“モノクロフィルム写真シリーズタイトル” 内の “WALL” シリーズにあります。
写真タイトル
壊れかけの目隠しフェンス
建築&風景写真撮影場所
東京都中央区日本橋人形町
*この35mmモノクロフィルムにより撮影された写真は、“日本橋” – “東京” – “日本国” – “建築&風景モノクロフィルム写真撮影場所” に投稿されています。
写真撮影&現像データ
撮影日:2020年11月30日
35mmフィルムカメラとレンズ:ペンタックス LX 35mm一眼レフフィルムカメラ SMC PENTAX-M 40mm F2.8 レンズ
35mmフィルム:ローライレトロ80S 35mmモノクロフィルム
撮影時ISO設定 :ISO 100
露出計:セコニックビュースポットメーター L-438
現像液︰PMKパイロ現像液(B液は炭酸ナトリウム溶液に変更)
現像液希釈率︰1+2+100
現像温度と現像時間︰24°C 5分30秒
現像タンク撹拌方法︰30/15/1
デジタルデュープ:シグマ SD15 デジタル一眼レフカメラ& ニコン Slide Copying Adapter ES-1(有効画素数約580万画素)
この35mmフィルムモノクロ写真について
この写真の撮影場所は、東京都中央区日本橋人形町です。
何の特徴も無い建物裏勝手口の写真ですが、そのドアを塞ぐように自転車が止められています。
日本のドアの殆んどは外開きですので、建物の中から人がドアを開けると、自転車にぶつかってしまいます。
さらにちょっとしたジョークとして、自転車走行方向を示す矢印とは反対向きに止められていることも面白い。
そんな風景を気軽にスナップ撮影しました。
しかし、露出計測はしっかりと行いました。
白っぽい壁が露出オーバーにならないように注意しました。
この写真の露出計測はスポットメーターを使用していますが、カメラ内蔵の中央部重点測光AEを使用すると、白い物体でも意外と露出オーバーになってしまいます。
反射光式露出計は、 ” 白いものは露出アンダーになり、黒いものは露出オーバーになる ” というのが一般常識ですが、実際のスナップ撮影ではあまり気にすることはないと思います。
露出オーバーのネガは、救済が難しいというのが私の考えです。
特にロールフィルムはコマごとに現像を変えられませんので、露出オーバーだけは避けるようにしています。
バライタ印画紙を使用したゼラチンシルバープリント&暗室現像データ
引き伸ばし機とレンズ:LPL 7700Pro & EL-NIKKOR 50mmF2.8
絞り値:F8.0
印画紙:オリエンタル ニューシーガル VC-FBⅢ アドバンス 11×14インチ
印画紙現像液:Ansco 130 印画紙現像液
印画紙現像液処方:
・精製水 (50℃) 750ml
・メトール 2.2g
・亜硫酸ナトリウム (無水) 50.0g
・ハイドロキノン 11.0g
・炭酸ナトリウム (無水) 65.0g
・ブロムカリ 5.5g
・グリシン 11.0g
*常温精製水を加えて1リットルにして使用
印画紙現像液希釈率:1+7 (ワンショット印画紙現像液1回最大10枚)
印画紙現像時間と温度:24°C 1分30秒
*ドライマウントプレス機不使用
「ペンタックスLX」このモノクロフィルム写真撮影に使用したフィルム一眼レフカメラについて
この写真プロジェクトである”The Other Side of Tokyo,Japan”の多くの写真は、”ペンタックスLX35mmフィルム一眼レフカメラ”にて撮影しています。
他に少数ですが、”リコーフレックスニューダイヤ”中版120フィルム二眼レフカメラと”ペンタックスPC35AF”35mmフィルムコンパクトカメラで撮影されたものも含まれています。
ペンタックスLXは、1980年から20年間に渡って製造されたフィルムカメラであり、ペンタックスのフラッグシップフィルムカメラとして君臨し続けたカメラです。
機能的には絞り優先AEとマニュアル露出が使用できる、極シンプルなフィルム一眼レフカメラですが、高速側シャッター(1/2000秒〜1/75秒)に機械式シャッターを使用していることで-30℃の寒冷地でも機能することや、世界初の密封構造による防滴防砂を実現した一眼レフカメラであること、さらに、交換可能なファインダーシステムを備えるなど、プロフェッショナルの要望に応えた作りとなっています。
ペンタックスLXカメラボディの素晴らしいホールド感やシャッターレリーズ感など、写真としての結果を求めるだけでなく、 “持つ喜び” が味わえるカメラだと思っています。
「ローライレトロ80S」このモノクロフィルム写真撮影に使用した35mmフィルムについて

この写真プロジェクトである”The Other Side of Tokyo,Japan”の多くの写真は、 “ローライレトロ80S” 35mmモノクロフィルムを使用して撮影しています。
他に少数ですが、 “コダックT-MAX100” 及び “T-MAX400” 35mmモノクロフィルムと、 “イルフォードFP4プラス” 35mmモノクロフィルムで撮影されたものも含まれています。
ローライレトロ80Sフィルムは、S字カーブを描く、独特な特性曲線を持つモノクロフィルムであり、詳細なシャドウディテールを描くことが出来ます。
また、フィルムベースに透明なポリエステルを使用することにより、最大黒密度を得られるという特長もあります。
さらに、フィルム粒子のきめ細かさを表す線密度(最大解像度)は、287本/mmという他の同等感度フィルムを圧倒する微粒子により、大四切サイズ印画紙にプリントしても粒子を感じることはありません。
フィルム感度も中庸感度のISO80ですので、一般撮影する上で困ることもありません。
今現在、私がモノクロフィルム撮影をする上で欠かせない35mmフィルムとなっています。